性売買経験当事者が書いた本。ソウルオリンピックの1988年から20年間、性売買を経験した著者による勇気ある手記は、性産業がいかに女性たちの人生を搾取していくかを詳細に私たちに伝えます。
同僚の女性たち、暴力と搾取まみれのひどい雇い主や斡旋人、借金のシステム、性売買の終結地「ガラス部屋」、買春男たちの姿態、すべてを振り返りつづり見えてくるのは、この問題が決して韓国社会の特別な女性の話ではないことです。
性産業脱出後トラウマと闘いながら著者は同様な体験をしている女性たちのために闘うシスターフッドの活動を始めます。記されている内容は私たちの社会そのものでしょう。なぜなら、崖から突き落としたものは、女性を軽んじて安いものと見なしているすべてのことであるからです。著者の勇気をぜひ早く読んでください。
原書推薦文
性売買経験当事者である作者の話は具体的で淡々と進む。だから強い力を持つ。文章を読み進めながら、自分へのしんどい問いかけを止められなかった。私だったら違っただろうか。他の人生を生きられただろうか。私は絶対にその道に入らないと言い切れなかったから、本を閉じることが出来なかった。(チェ・ジニョン/小説家)
ajuma books はシスターフッドの出版社です。
アジュマは韓国語で中高年女性を示す言葉。美しい響ですよね。
たくさんのアジュマ(未来のアジュマも含めて!)の声を届けられたらという思いではじめました。
アジュマブックスのロゴは、急いで書いた手書きの猫。
これは放浪の民ホボがサバイブするために残した記号の一つです。
意味は「親切な女性が住んでいる家」
アジュマと猫は最強の組み合わせですよね。
柔らかで最強な読書の時間を深められる 物語を紡いでいきます。
書きたい人、作りたい人、大歓迎です。
一緒にシスターフッドの世界、つくっていきましょう。
ajuma books 代表 北原みのり