2020年、リベラルで知られるソウル知事が、秘書の女性からセクハラ被害を告発された後、自殺をするという事件がありました。
その後のソウル市長選に「女性の党」として出馬したのがキム・ジナさんです。「この選挙は本来、男性が出るべきではない選挙だ」と言い、「女性一人が暮らしやすいソウルへ」を掲げたのです。「女性一人」を主語にし、女性、のための政策に掲げた政党、政治家は、韓国史上で初めてのことだったと言います。
というか・・・日本では?
ジェンダー平等とは言えるけれど、女性の人権を、女性を差別するな! と言ったとたんに叩かれる国。女性だけでなく、全ての差別をなくすことが大切、としつけられるような国で、フェミニストの女性であっても、「わきまえ」「周りを伺うように」発言していくのが現実ではないでしょうか。
そういうんじゃなくて! もう、美しく散ってる場合じゃないから! とフェミニストたちに闘いの姿勢を伝えていく愛のあるフェミエッセーは、まるで国は違っても、未来の女の国の政権放送を聞いているかのよう。
「私は自分のパイを取りに来たのであって、人類を救いに来たわけじゃない」が大きく話題になったキム・ジナさんの第二作です!
ajuma books はシスターフッドの出版社です。
アジュマは韓国語で中高年女性を示す言葉。美しい響ですよね。
たくさんのアジュマ(未来のアジュマも含めて!)の声を届けられたらという思いではじめました。
アジュマブックスのロゴは、急いで書いた手書きの猫。
これは放浪の民ホボがサバイブするために残した記号の一つです。
意味は「親切な女性が住んでいる家」
アジュマと猫は最強の組み合わせですよね。
柔らかで最強な読書の時間を深められる 物語を紡いでいきます。
書きたい人、作りたい人、大歓迎です。
一緒にシスターフッドの世界、つくっていきましょう。
ajuma books 代表 北原みのり