フェミニストの北原みのりと、どちらかといえばオタクよりの香山リカさんの対談集。
性の表現や性売買。フェミにとっては避けられない話題だけれど、なかなか語るのが難しいこと。表現の自由は尊いけれど、では、暴力や性差別、ヘイトも「ひょうげんのじゆう」として尊重しなければいけないのか。または、AV出演強要問題で、AV産業の産業による被害が明かになったけれど、AV業界をクリーン化することが答えなのか、それとも社会として「どんな方向を目指せばいいのだろう」。そんなことを、「答え」を求めるのではなく、女の当事者として諦めずに語り合います。
香山さんは89年の宮崎勤事件の時、「宮崎は自分だ」と考えたそうです。なぜそう考えたのか。そしてその香山さんがこの四半世紀に、どのように性をみつめ、リベラルの言論人としてどのように性の問題を捉えてきたのか。また89年の宮崎勤の事件により、よりフェミを自覚した北原にとって、あの事件がこの社会にもたらしたものをどう考えているのか。
フェミとオタクを対峙させているのではなく、フェミとしてオタクとして、性の問題を語り合い、どこか相性が悪そうにみえる、論点が色々とかみ合わない感じに見える性の問題を丁寧にあぶりだしていきます。
※ラブピースクラブでご購入いただいたお客様には北原みのりのサイン本でお送りできます。但し、通常商品よりもお届けにお時間がかかりますこと予めご了承のほどお願いいたします。