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ラプビ社内研修旅行に行ってきました!

ラブピスタッフ2018.08.01

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さしせまる台風の影響を心配しつつ、ラブピスタッフ一行が向かった先は釜山。
今年もラブピ社内研修旅行に行ってきました!

釜山は韓国の南東部に位置する、ソウルに次ぐ韓国第二の都市。海と山に面している釜山は、都会とはいえ自然もゆたかで、温泉も多い。
活気ある市場、駅や商店を繋ぐ地下街では、シニア世代のみなさまが床にシートを引いておしゃべりを楽しむ光景も。
どこかのんびりしていて、日本で例えるなら熱海のような・・・どこかなつかしい雰囲気が残った街といえば伝わるでしょうか?

まずはスタディーツアーから。

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セミの大合唱に迎えられた「釜山市民公園」。
広大な公園は、最近まで在韓米軍の基地「キャンプ・ハイアリア」の敷地でしたが、市民の運動で釜山に返還されて、2014年に開園したばかりの新しい公園です。
キャンプ・ハイアリアは、さらにさかのぼると、日本の植民地支配時代から終戦までの間、日本が運営する競馬場でした。
公園には馬舎の跡地や歴史館 (旧 将校クラブ)もあり、日本人が奪った土地が、戦後そのまま米軍の手に渡った歴史がわかります。

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つづいて向かったのは2015年にオープンしたばかりの「国立日帝強制動員歴史館」です。
スタッフ4名は、タクシーで横付けしてもらったのに、あまりに立派な建物にそれが目的地だとは全く思わず(日本の”歴史館”基準で考えてしまった・・・)、30分近く付近の山を登って、下って・・・最終的には1階の正面玄関からではなく、何故か、7階の屋上から入ってたどり着くという・・・。朴槿恵政権時代に建てられた歴史館は、政府からの支援が殆どない状況でつくられたのだと聞いていたのですが、その立派さに圧倒されます。

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写真や紙資料だけでなく、映像や、当時の様子を人形とセットで再現した展示なども充実しています。
当時、朝鮮人の約1/3の人たちが強いられたという強制労働。この展示館では、「慰安婦」の女性たちも、日本によって動員された存在として記憶されています。
姓名を奪われ「日本人」として労働を強いられた人たちは、日本が支配していた各地に連行されて終戦後の帰国もままならなかった。軍だけでなく企業も強制動員には深く関わっていて、炭鉱での危険な労働に従事させられていたり、また、広島・長崎では韓国の人たちも被爆に遭っていたことは、韓国でも若い人にはあまり知られていないことなのだそう。

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強制動員の事実に日本の政治家がどんな発言をしているのか。
展示の最後には、橋下徹や現首相らが、こうした事実を否定するようなコメントをつい最近も公言していることが紹介されています。
歴史を知った上で言っているのか、知らないで言っているのか。歴史と向き合わずに蓋をしようとする、その態度こそが問われていんじゃないのと思うのですが・・・。ぜひ、彼らにもこの歴史館訪れてほしいものです。

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スタディーツアー最後は、日本慰安婦関連資料館である「民族と女性歴史館」です。
土曜日のこの日は本来であれば休館日ですが、ラブピのスタディツアーの先生をして下さった「慰安婦」問題の運動に関わっている研究者スヒさんが歴史館の方に開けて下さるよう頼んで下さいました。感謝ー!
ところが、中に入ると大学生くらいの若いひとたちが多くいらっしゃる。学生ボランティアさんかな?と思っていたのですが、臨時開館したところ、通りがかりの若者たちが次々と入ってきたのだとか。それというのも、この歴史館の館長の金文淑さんという方が(今年90才なのだそうです!)、6月に公開された「HerStory」という映画のモデルになったのだそうです。そのため、この歴史館は急に注目されるようになったのだとか。金文淑さんが地道に集め続けた「慰安婦」に関する新聞記事などが所狭しと大量に積み重ねられており、個人の思いが強く感じられる場所でした。それにしても若者ばかり!昨年、ソウルにある「戦争と女性の人権博物館」へ行ったときも学生さんと思われる若い女性が多くいたことを思い出しました。
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イマドキのファッションをした若者たちが、休日、買い物ついでに、友達同士でふらっと訪れる。
それくらい、歴史と今が一緒にあって、社会や政治への関心が日常と地続き。
釜山大学ではフェミニストサークルがあって、300人近くもの学生が所属しているなんていう話も聞いて、一緒にいった学生アルバイトスタッフも「うちの大学ではせいぜい3人くらいで、フェミ的なことをグチる集いはありますが・・・」とのこと。
この違いは一体ナニ?!韓国ではフェミニズムが日本よりずっと根付いているのを実感します。

みっちりスタディーツアーをした後は、釜山の街中へ。
釜山といえば、それはもう、海の幸、山の幸をふんだんに使った韓国料理!
大きな市場では、さばきたてて動いているタコの刺身に、あわびのバター焼き、ズズキに海鮮鍋に・・・食い倒れ。

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お刺身にコチュジャンがこんなにも合うなんて・・・!
そして、もうひとつ。MARVELファンのスタッフによると、この市場は映画「ブラックパンサー」のロケ地にもなっているのだとか。
「陛下の通ったあの道・・・・!!!!」と感極まるスタッフ・アンリちゃんをよそに、ひたすら、食に没頭しつづける面々。

韓国コスメ好きのスタッフはコスメを前にすると完全にハンターの目つきとなり、どこにこんな体力があるのだろうか、という勢いでコスメをディグりまくり、疲れた面々はヨモギ蒸しに向かい、一発大博打!とホテルのカジノに向かう面々など、昨年の社内研修旅行のときも思ったのですが、ラブピスタッフは、みなそれぞれ興味の赴くまま、フリーダム。
そういえば、行きの成田空港からしても、搭乗までのわずかな時間さえ、着いたとたんに蜘蛛の子散らすように一瞬で霧散しそれぞれ各々過ごすスタッフに、今回初めて同行したアルバイトスタッフが絶句していました。

どうやらラブピスタッフは、集団行動とは遠いひとたちが見事に集まっているようです。
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(スタッフ・K)

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