先月から、最新施術や関口先生のおすすめ施術についてのお話を伺っています。
関口先生:うちでは、理学療法士による骨盤底筋トレーニングに力を入れています。これは、だいたい1,2ヶ月に一度の指導で、平均2,3回で修了します。膣に指を入れて、骨盤底筋群に直接触れる経膣触診を行い、骨盤底筋が上手くいくように徹底的に指導していきます。 それでも膣の緩い感覚がとれない場合、閉経前ならば、ビビーブがおすすめです。 これは、高周波治療なんですけども、顔のサーマクールと同じ。よく引き締まることは、顔で実証されています。 年齢で言うと、何歳くらいがおすすめなんですか?
関口先生:閉経前ならば年齢は関係なく、気になったらいつでも良いんですよ。1回で、4,5年持ちますよ。 私も、一昨年施術を受けましたが、まだ充分効果がある感じです。でももう少しで閉経なので、次はフラクショナル炭酸ガスレーザーの膣引締め術を受けてみるつもりです。 このフラクショナル炭酸ガスレーザーは、エッジワンというこれも顔への施術を、膣に応用したもので、Total Vaginal rejuvenation By Laser:IN SHAPEという施術です。ビビーブとの違いは、奥の方まで引き締まるので、膣の緩い人に加えて、頻尿気味、尿漏れ気味、あと閉経後の膣の潤い不足の人にも良いですね。 膣の粘膜の状態も良くなるので、閉経後の人にお勧めしています。 濡れる感じも実感できるってこと? ローションいらずでうるおうなんて、なんか、いいですね。
関口先生:そうですね。 あとは、レーザータイトニング。 これは、引き締めるぐらいじゃ緩い人達の場合は、膣の前後を切って、縫うという、レーザーを使ったレーザー手術です。 個人個人の状態に合わせて、色々と選択肢を選べるんですね。
関口先生:そうそう、今までの3つは、膀胱とか子宮は落ちていない人達向けなんです。 もう一つあって、TFSというものは、膀胱や子宮が落ちちゃっている人向けです。落ちてきた子宮や膀胱をテープで上に持ち上げるという手術です。 これで、5つ。 緩いという自覚症状がある方は全部カバーしています。 泌尿器、尿漏れに関しては、他にもありますよ。 先月のコラムでも出ました膣圧計も診療の際に、使用します。 世界初の測定・バイオフィードバック・トレーニング兼用のケーゲルエクササイザー MizCure」。 自分の膣圧を知りたい人はクリニックで計り、見える化出来ますので、是非、試してみて下さいね。 ちなみに、ビビーブも、IN SHAPEもTFSもLVR(レーザータイトニング)も日本ではあまりやられていない施術なんですよ。 ビビーブもまだ、4,5台。TFSは、4施設。とIN SHAPEは2施設。 うちは導入したのは、かなり早いほうです。 この分野は、患者さんが少なくて、治療が進んでこなかったのですか?
関口先生: 日本でも、潜在患者は多いと言われているんです。でも掘り起こしが十分ではないと言われていますね。欧米や、韓国の方がこの分野は進んでいます。 私が女性泌尿器をやってるのは、他にやってる人がいないから、という面もあるんです。 女性泌尿器は、泌尿器科の中の一分野ですけど、医師になって何年かして、女性医療って言う分野があるんだと気付き、女性医療の中の女性泌尿器を追求してみたいと思ったんです。そして、今後も、このクリニックでは、気軽に受診できるクリニックでありながら、最先端の世界レベルの治療を、やっていきたいと思っています。 ありがとうございました。 女性目線の、女性のための泌尿器科、性機能の充実のためのクリニックを開業された関口先生の医師人生について、次回からお話を伺っていきます。ご期待下さい!