ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

banner_2212biird

結婚のために、SNSで貧乏アピール!?

栗林デバ子2015.11.04

Loading...


みなさん、ふだんどんな雑誌を読んでますか?
週刊誌や漫画ももちろん読みますが、デバ子は昔から女性ファッション誌が大好きです。月に何冊も買っちゃうし(以前は数㌔はあるであろう重さに家に帰る前しか買えなかったのですが、最近はサイズが小さいバージョンも出たので、移動中とかも臆せず買ってしまいます)、ヘアサロンではギャル系とかの女性誌も読み込んでます。ファッションやコスメを見ているだけでも美しくて楽しいし、如実にしかもとても洗練された(あからさまではないという意味です)形で女性の欲望を見せてくれているのもおもしろい。
特に日本のファッション誌が世界的に見ても独自の進化を遂げてますよね。

ブランドの洋服をパーフェクトな体形のモデルが着て欲望をかき立てる、というだけでなく、1カ月コーディーネートとか、読者モデルとか読者に寄り添っているな、リアルだなーって思います。月刊誌「VERY」10月号が「スーパーマーケットで浮かないオシャレ」というテーマを掲げていた時には、爆笑しちゃいました。ここまでやるのか!!と。

で、前置きが長くなってしまいましたが、やはり年頃の女性が考える大きなテーマに“結婚”がありますよね。もちろん女性誌も恋愛から結婚にどう持ち込むかっていう特集を手を替え品を替えやってます。
でも、今月の「BAILA」にはちょっと衝撃を受けました。

「最近増えているらしい?!コスパ婚男子にお気をつけあそばせ」というのです。
コスパ婚男子とは、「自分が稼いだお金を妻に握られるなんてイヤだ!」「土日は自由に使いたい」と、結婚して得られるメリットとデメリットを比較して「結婚って損じゃない??」と考える男たちのこと。そういう男たちをどうやって結婚に持ち込むか、気をつけるべき振る舞い方が載ってました。
コスパ婚男子、そんな男たちが増えているんですねー。でも、「結婚はコスパが悪い」って今さら?っていうか、ずっと女の人が言ってきたことな気がするんですけど。「土日は自分の自由に使いたい」はさておき、お小遣い制はイヤだとか、結婚しても友だちとの関係も大事にしたいとか、とてもデバ子的には共感できる感じ。そりゃそーだろ。

BAILAは都市部で総合職として働いている独身の30歳前後、いわゆるアラサーの女性がターゲットと思われます。ファッションを見ても、過剰にモテに走ることもなく、ほどよくトレンドを取り入れ、それでいて会社では浮かないことを重んじる女性って感じがします。夜は友だちと素敵なお店に飲みに行くこともあるし、キャリアも充実させてたいと考えている。中間管理職として部下との付き合い方や上司の持ち上げた方を指南しているところを見ても、きっと結婚しても仕事を続けたいと思っていそう。

そんなキャリアも私生活も充実しているであろう女性たちに、この特集では、コスパ婚男子をおとすに、SNSで「友だちと素敵なイタリアンに行ったよ!」的なキラキラ書き込みは気をつけろ!なぜならカネがかかる女だと思われるから。むしろ私と結婚してもお金がかからないわよと心の負担を軽減してあげるべし、って指南してます。

結婚のために、SNSで貧乏アピールしなきゃダメだとは・・・・。他にも極力彼に重い女だと思わせないよう、幸せは自家発電できる女アピール(彼がいなくても一人でもちゃんと幸せってことを示すことらしいです)が有効だと書かれています。
ここまで来ると、なんで結婚したいのか、本当にこんな男と結婚したいのか、そもそもの疑問がわいてきてしまうんですけど。読んでるだけで息苦しいよ。
さらに、「なんで女ばっかりが男に合わせなきゃいけないの!!」という、この特集を読んだほとんどの女性が感じたであろう、とてもまっとうな突っ込みには、「後ろには不況にもまれた貧乏慣れした若い女子という強力なライバルが現れますよ」と、とても強力な脅し文句が書かれています。

貧乏慣れした若い女子・・・、一億総活躍社会と同じくらい、すごい破壊力のある言葉ですね。今の貧乏慣れした若い女子がどんな欲望を持っているのか、若い子向けの雑誌を読んで確かめてみないとと思ってます。

RANKING人気コラム

  • OLIVE
  • LOVE PIECE CLUB WOMENʼS SEX TOY STORE
  • femistation
  • bababoshi

Follow me!

  • Twitter
  • Facebook
  • instagram

TOPへ