少し前ですが、女子サッカー日本代表の澤穂希さんが結婚しましたね。
知り合いでも何でもないんですが、デバ子も素朴に「わー、めでたい!!」とたぶん日本中のほとんどの人が感じるであろう温かい気持ちでテレビを見てました。
でもね、なんか見ているうちにイライラが募ってきてしまったんです。
なぜなら、テレビで流される映像が、澤さんが世界のピッチでプレーしている時のものじゃなく、「料理がうまい」とか「ネイルアートが好き」「お菓子づくりが得意」とか、澤さんの友人が語る“意外に女子力の高い澤さん”ってエピソードばかりだったから。
結婚って、まだ世間的には「結婚するには女は料理ができないと」「女子力が高くないと結婚できない」みたいな捉え方なんですかね?
あまりのステレオタイプな捉え方っていうか、偏見に満ちた報道ぶりにちょっと衝撃を受けました。
そもそも考えてみると、澤さんや女子アスリートって、容姿のこととか、私服がオシャレかどうかとか「彼氏がいるのか」まで、同じような男子アスリートだったら絶対に聞かれないような関心にさらされて続けてきた気がします。
それはワールドカップで優勝するような澤だって例外ではない、っていうか、より強くさらされるものなんでしょう。
五輪で金メダルをとり、国民栄誉賞まで受けた高橋尚子さんも、ずっと恋愛とか結婚のことばかり報道されてたし、柔道の吉田佐保里さんもバラエティで恋愛のことを必ず突っ込まれてる。
これ、イチローとか松井秀樹さんだったら同じこと聞くのかな?
結果を出した男はすぐに神棚の上に待つって「すごい」「すごい」って拝むくせに、女性はいつまでもちょっかいを出したり、いじって良い存在だと思っている気がする。親しみやすさとは違う、あまりに女性アスリートに対する敬意がない気がします。
いつになったら日本でも、おめでたいニュースを心穏やかに見られるようになるのでしょうか。