手足を切断した女の子の絵がアートとして評価されたり、芸術まわりの業界はすごいなぁと思ってましたが、エンタメ業界もなかなかきてますね。
土曜の夜、ネットで「やるっきゃ騎士(ナイト)」という映画の舞台挨拶のニュースを見てしまいました。
映画は80年代に人気を博した同名の漫画を実写化したものなのだそうですが、なんと記事に、舞台の上で、主演の俳優(男)が、ヒロイン役の俳優(女)のスカートをめくっている写真がついていたんです。写真説明には「スカートめくりの画作りでフォトセッションが行われた」と書かれてました。デバ子が見たのは「ザ・テレビジョン」がネットに配信していた記事なのですが、映画公開の記者会見でパンツを見せるなんて、狂った画を見たことがなかったので、一瞬固まってしまいました。こ、これ、セクハラじゃない??
まあ、映画のストーリーもなかなかすごいです。
自治クラブ会長、美崎静香がリーダーとして君臨し、「女尊男卑」を掲げる聖愛学園。学園には、1,男女交際禁止、2,女子生徒へのHな行為や妄想禁止、3、いかなる場合にも勃起を禁じる、という「三禁」がある。何も知らずに転校してきた主人公・誠郷介はスカートめくりや女子風呂のぞきなどエロい行為で、学園の三禁をとくべく奮闘する――。
この三禁のどこが女尊男卑なのかまったくわからないのですが、似たような内容の漫画が少年ジャンプに掲載されていたというんですから、80年代ってすごい時代ですね。
以前、スカートめくりをモチーフにした付箋が人気になっているという記事を書いたんですけど、どうして「スカートめくり」だと、ちょっとHなおふざけ、ということで許されてしまうのでしょうか。
漫画「ドラえもん」に毎回出てきた(今もそうなんでしょうか?)しずかちゃんの入浴シーンもそうだけど、日本って子どもの頃から男の性欲を「男の子はしょうがないなぁ(笑)」って感じで、なんの抵抗もなく許容しますよね。
スカートをめくられるシーンについて、記事では女優さんのコメントをこんな風に紹介してました。
〈「皆さん部活のような雰囲気をつくってくださったので、『パンツを見せることは恥ずかしくないことなんだ!』と自分に言い聞かせて、『先輩、めくってください!お願いします』という感じでした」と裏話を披露し、笑いを誘った〉
会場はきっとスカートめくりを目当てに来た男ばっかりだったんでしょう。そんな男たちの前でスカートをめくられるなんて、デバ子、全然笑えないです……。
記事の最後にあった主演俳優のコメントにも震えました。
「この映画は、草食男子や少子化などの社会問題に警鐘を鳴らす、レンタルビデオ店では社会派コーナーに並ぶ作品となっていますので、皆さんも粛々とした気持ちで見て貰いたいです」
これを記事は「ユーモアたっぷりにアピールした」と結んでいるんですが、このコメントのどこにユーモアがあるのか、教えて頂きたいです。