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上重聡アナウンサーの金銭トラブル。やっぱり日テレって、男に甘く、女に厳しい、日本の典型的なオヤジ企業。

栗林デバ子2015.04.28

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日テレの上重聡アナウンサーが、知り合いの社長から無利子で1億7千万円の融資を受けたり、高級車を借りていたりしていた問題。ご存じでしょうか?
週刊文春が報じて以来、日テレ以外のテレビ局でも取りあげてました。
正直、デバ子はあまり関心もってなかったんですが、27日に日テレの大久保好男社長が記者会見で「(上重アナウンサーに対し)本人も反省しているので、処分はせず、口頭注意にとどめた」という趣旨の発言をしたというのを知って、えっ?!と思いました。やっぱり、中身は全然変わってないんだなと。
日テレといえば、クラブでアルバイト経験のある女子大生のアナウンサー内定を「清廉性に欠ける」といって、一度は取り消した会社。その後、訴訟は和解し、女子大生は入社できることになりましたが、当時、大久保社長は、日テレの判断が間違っていたとは一度も明言しませんでした。
「和解勧告を受けることが日テレにとって最善と判断したから」、「採用基準についても変更する予定はない」と記者会見でも言い切ってます。
「今後についてはケースバイケースで判断する」とも。
で、今回の上重アナウンサーの行為は、アナウンサーとしての清廉性に欠ける行為ではなかったのでしょうか。
少なくとも上重アナが担当してる「スッキリ!!」は情報バラエティー番組。ニュースを取りあげることもある。そこで、特定の企業の方から、個人的に親しいというだけで、お金や高級車を借りるのはセーフなのか。記者だったら完全にアウトですよね。
性的にルーズ(そうな)女はテレビに出せないけど、金銭感覚のルーズ(そうな)男はOK、という判断。そして、その基準は間違っていないと言い切ってしまう感性。
やっぱり、自らの間違いをちゃんと認めることのできない組織は同じ過ちを繰り返すんでしょうね。いくら表向きは女子大生の入社を認めて、過ちを撤回したように見せても、中身は日テレって男に甘く、女に厳しい、日本の典型的なオヤジ企業のままな気がします。
誰も彼も厳しく処分せい!というわけじゃないけど、属人的、あるいは男女の違いで処分の軽重が決まってしまう会社。そこで働く人のモチベーションを下げるだけじゃなく、企業としての信頼を失ってしまう気がします。

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