先日、ドイツのメルケル首相が来日しました。
歴史認識のこと、原発、女性の問題、上から目線じゃなく、自分たちも同じ課題を抱えている、という立ち場で語られた、理知的で共感にあふれたスピーチにデバ子とても感動しました。語る言葉にとても力があることにも。
首相がヤジをとばしちゃったり、何かっていうと、同じキーワードを連呼するだけだったり、日本の政治家の言葉の貧しさにもため息がでちゃうのですが。
他にも、日本の政界の異次元ぶりに仰天させられることが相次いでます。
中川郁子・農水大臣政務官と門博文・衆院議員の路上キス報道も、「農水大臣が辞任した日に路チュー」という切り取られ方に衝撃を受けました。
何が問題なの・・・。別にボスが辞めたからって、キスまで自制しなくたって良くない?
しかも、中川さんはれっきとした独身ですよ!キスしたくなる夜だってあるでしょーよ。
なのに、委員会でまでキスの問題を問われ「軽率な行動だった」「皆様にご迷惑をおかけしました」と謝罪させられてました。
誰にどんな迷惑をかけたのやら・・・。
迷惑をかけられた可能性があるとすれば、キスの相手、門さんの妻や子どもくらいでしょ。
でも、メディアは門議員の方は追及しないんですよねー。妻子がいながらキスをしたのは男の方だよ??不倫の責任は女だけが負うものなの?
さらに、ある週刊誌は、体調を崩したとして入院した中川さんの病院まで追いかけ、「ルールに反して院内で喫煙していた!」と報じてました。
まぁ、ルールを破ったのは良くないかもしれないけど、あまりに問題がちっちゃくないですか。
「女がタバコを吸っていること」「不倫を“反省”してないこと」を罰したかった匂いがぷんぷんします。
以前、女優の北川景子さんも、成人しているにもかかわらず、タバコを吸っているということがニュースになっていてびっくりしたんですけど(北川さん側は否定)、中川さんも、別にルールに反していなかったとしてもタバコを吸っているだけで、「スパスパふかしていた」とか書かれて、「反省してない」「懲りてない」という演出に使われていた気がします。
むしろ反省すべきは門の方なんだけどね!!
そもそも不倫とか恋愛みたいな個人的なことについて、世間が反省をうながす空気が気持ち悪いです。
日本に、メルケル首相のような政治家が生まれるのはかなり先なのかもしれませね。はぁ。