学生時代にクラブでバイトしていたことを理由に、内定を取り消すのはおかしい。
日本テレビにアナウンサーとして内定していた東洋英和女学院大4年生の笹崎里菜さんが、日テレを相手に地位確認請求訴訟を起こしました。
報道によれば、笹崎さんは昨年9月に内定通知を受け、来年4月に入社する予定でしたが、今年3月になって「クラブでアルバイトしたことがある」と伝えたところ、5月に内定を取り消されたそうです。
日テレの主張する理由が、かなりふるっていて、「アナウンサーには高度の清廉性が求められる」「自己紹介シートにクラブのバイト歴を書いておらず、虚偽の申告だ」というもの。
クラブのホステスは、清廉じゃないと??
念のため、辞書を引いてみたんですけど、清廉とは「心が清らかで私欲がないこと」(大辞林)。
いやいやいやいやいや。精錬なホステスもたくさんいるはずだし、逆に私はアナウンサーに清廉を感じたこともないのですが。
そもそも、すっごい職業差別でしょ。
これが公式見解って、日テレのコンプライアンスは大丈夫なのか?!
笹崎さんは、「ホステスで働く人が清潔でないというのは偏見だ」「多くの企業が募集を終えた時期に取り消すのは許されない」と主張しています。
すごいまっとう、正論です。
もし、笹崎さんが男性だったら、こんなにクラブでのアルバイトを厳しく問われたんだろうか?
きっと問われてないと思う。
ていうか、もしホステスやクラブが清廉でないというのなら、行く側も処分しなきゃフェアじゃないでしょ。日テレの男性アナウンサーがクラブに行った場合も、「清廉性に欠ける行為」ということで、処分してほしいわ。
日テレといえば以前、フリーアナウンサーの夏目三久さんも、日テレの局アナ時代に、コンドームを持って映っている写真が写真週刊誌に掲載され、番組を降板しましたよね。
デバ子はその時も、なんでコンドーム使って叩かれるんだよ!!と怒り心頭でした。
なぜ女性アナウンサーばかり、性的な“清廉さ”、性的に奔放でないことを問われなきゃいけないのか。
アナウンサーだけじゃない。
社会学者で、元日経新聞記者の鈴木涼美さんも、AVに出ていたと「週刊文春」に書かれました。新聞記者が過去にAVに出ているのはダメなのかしら?AVを見ている男性新聞記者はたっくさんいますが。
AVに出る女性、ホステスとして働く女性を「清潔じゃない」といいながら、大勢の男がAVを楽しみ、クラブに行っている。
日本テレビは、請求棄却を求めて全面的に争っていく姿勢だそうです。
もう日テレの番組見るの、やめようかな。