今日の小保方春子さんの記者会見、見ましたか?
小保方さん、割烹着の白よりも柔らかなネイビーワンピが似合う・・・。
きれいな巻き髪にして、完璧なメイクして、気丈にがんばってましたね。
・・・だからでしょうか。さっそくネット上で叩かれちゃってるみたい・・・。入院していた病院に美容師を呼んだとか、ワンピを新調したとか。なんでなの? ボロボロになった割烹着をまとい、ぐちゃぐちゃの髪の毛で、涎や鼻水や垂らして、うめくように記者会見でもすればよかったの? でも、もし小保方さんがそんな状態だったとしたら、今度は「計算が過ぎるっ」「同情をひきすぎるっ!」と同じ口で小保方さんの「計算高さ」を責めるのではなくって?
STAP細胞が本当にあるのかどうか、そして小保方さんの疑惑のグレー具合についてはよくわからない。
でも小保方さんのパーソナリティや、小保方さんの化粧や、小保方さんの服装や・・・そんなことが話題になっているような状況、やっぱりおかしくないですか? それはまるで小保方さんがメディアに華麗に登場した時に騒がれたように、「女子力」「割烹着」「美人」とかそんな言葉で、”女の研究者”を「序列化し」「矮小化する」のと同じ。
そしてテリー伊藤氏の小保方さんバッシング発言。ネットでも話題になっていますが、テレビ番組やラジオ番組の中で、小保方さんがお色気でのしあがってきた・・・とほぼ断定しています。小保方さんへの誹謗中傷が、女性差別そのもの。しかも、それら一連の発言の根拠が、どうやら週刊文春の小保方さんバッシングの記事を丸ごと鵜呑みにしているだけ、って感じなんですよね。なんてまぁリテラシーが低いのでしょう。そういえばこの人、最近、映画「永遠のゼロ」を絶賛しているインタビュー中で、
「とにかくVFX(視覚効果)が圧巻です。当時をできる限り忠実に再現したという艦隊や戦闘機はもちろん、空母の動き一つにしても零戦の飛行にしても、『こういうふうに動いていたのか!』とリアルに実感できる。男の中にあるミーハー心が刺激されました」(朝日デジタル)
と語っているのですが、私、絶句しちゃいましたよ。だって、「永遠のゼロ」の中のゼロ戦の動きって、さすがコンピュータ技術すげーなっ! というほどのスーパースーパースーパーですよ。今の自衛隊の航空ショーですら実現できないくらいの非リアリティなマジックショー並みの動きでしたよ。テリーさんがこれを「本当だと思った」ことに、女の中にあるアーハー心(あ~は~? って英語風にね)が刺激されちゃいましたけどね。テリーさん、もしかしたら、書かれていることとか表現されていることと、「本当」の区別が、つかなくなっちゃってる?
小保方さんは一体、何を批判されているのでしょう。
少なくともテリー伊藤氏や週刊文春など「世論」が叩いているのは、STAP細胞ねつ造疑惑についてというよりは、小保方さんが「女であること」のようです。
今まで様々なねつ造男、いましたよね。遺跡に新しいもの埋めちゃった人とか、IPS移植しちゃった人とか、べートーベンになっちゃった人とかさ。そんな人たちがさ、例えば謝罪の時にすっきりした顔していたからといって、新しいネクタイをつけていたからといって、叩かれますか? 「男」であるために、能力以上のゲタをはいて生きてきたことを、叩かれたりしましたか? もう一度、言います、何度でもいいます。男であるだけで、女の何倍もの高いゲタをはいていることで、叩かれた男は、いますか????? 紅一点の女が美人で、うふふって笑って、多少計算高そうなくらいで、ガタガタ言ってんじゃねーよ!!!
・・・すみません、興奮しちゃったっ。てへ。くんくん。(←週刊文春の小保方さんネタです)
さらに理研の対応も酷い。小保方さん一人に責任を押しつけるようにして、決着をつけようとしている。偉い人、責任とりましょうよ。というか誰か一人でもさ、「小保方だけが悪いんじゃないっ!」とか声あげましょうよ、男らしく~。ものすごく怖かったはずの記者会見に、謝罪に相応しい装い(エクステ外してたし)で登場した小保方晴子さんの強さを、少しは見習ってほしいものです。
割烹着で賞賛され、巻き髪で叩かれる。
女が「研究者」として賞賛され、「研究者」として叩かれることができる日は、この日本、まだまだ遠いようですね。社会全体が理研体質、というか、ね。