2月14日といえばヴァレンタインですが、この日、フェミ業界ではVの日、と言われています・・・・というのはどうか分かりませんが、女たちにとって、とても大切な日、V-Dayです。
ViolenceのV、をかけてV-day。そしてもちろん、私たちのカラダの一部、VaginaのV、をかけてV-day。女性と少女への暴力を根絶するための、日です。1998年に、女優であり戯曲家であるイヴ・エンスラー(アメリカ人)が、ニューヨークの女性団体と共に立ち上げ、世界中に広めつつある、めちゃくちゃパワフルな日。
そもそもの始まりは1994年。イヴ・エンスラーが200人以上の女性たちに「ヴァギナ」についてインタビューをした戯曲、 The Vagina Monologues が上演されました。
女たちが、C/U/N/T!!!! (おまんこ、ですね)と叫び、怒り、性を語る衝撃的なヴァギナモノローグは、オフブロードウェーで5年間のロングヒットになりました。
ヴァギナを語る・・・というと、どんな物語を皆さんは思い浮かべるでしょう?
The Vagina Monologues には、様々な女性が登場します。クリトリスがどこにあるのかわからなかった女性。とにかく怒れるヴァギナを持つ女性。幸せなヴァギナを持つ女性。女性との愛を語る女性。ヴァギナを代弁する物語もあれば、ヴァギナがあるからこそ味わう女の物語もある。
女である。ということをざっくりと言えば、まんこを持っていること。ヴァギナを持っていること。
そしてヴァギナを持っている故に味わう、様々な物語を、女は生きている。
そんなことを、イヴ・エンスラーの戯曲に気づかされ、そしてヴァギナについて「語らない」「語れない」「語ろうとしない」「なかったように扱う」この社会に、なにかムズムズした気分に囚われはじめるのです。
芝居を見た後には、何か語らずにはいられなくなる。
ヴァギナのために、何かをせずにはいられなくなる。
そう、ヴァギナのために、走り出したくなっちゃうんだ。
大ヒットしたThe Vagina Monologuesを、イヴ・エンスラーは女性や少女に向けられる暴力根絶のための運動として、活かす方法を考えました。それが、V-Dayです。無料で作品を提供し、チャリティで公演をし、そして女性運動をしている団体へ寄付をする。そういうシステムをつくり、世界中にThe Vagina Monologuesを広めていったのです。
女たちの地道な活動のせいかもあり、今では、2月14日だけでなく、2月~4月を通し、世界中でThe Vagina Monologuesが様々な言葉で上演されるようになりました。
しかも今年はThe Vagina Monologuesが初公演されてからちょうど20年目。そういうこともあり、いつにも増して、上演する地域が多いようです。
・・・・そして、東京でも!!!
4月4日金曜日夜7時から池袋東京芸術劇場にて、The Vagina Mnologues、上演されます。出演するのは木内みどりさん、中川安奈さん、そしてなぜか北原みのり。人一倍怒れるヴァギナを持つ女として、登場します。上演後には、出演者と翻訳家、プロデューサーの女性たちでのヴァギナトークもあります。
チャリティイベントで、出演者、そしてスタッフも全員ボランティアで関わっています。女たちが集い、語り、声を広げていく。そんなイベントになることを祈りつつ、ぜひ皆さん、春の夜、ヴァギナヴァギナ!!! とヴァギナのことだけを考える、そんな場所にいらして下さいね!
チケットの購入は
https://www.facebook.com/vmtokyo2014?fref=ts
での予約が便利です。