以前、韓国と日本で使う携帯のカメラは盗撮防止のためにマナーモードでも音が鳴るように設定されていると話したことがありますが、今回は女性だったら必ず知っておくべきこと—。
「盗撮の予防法」について語ってみたいと思います。
先ずは盗撮をちゃんとした性犯罪として扱い、とても重い刑罰を下す事。
しかしそれは今すぐ変えられることではないので、もう少し実用的な事について話していきましょう。
技術の発達や時代の流れにつれて、盗撮用カメラもより小さく、より巧妙になりました。写真に写っているネジも実はその中の一つ。知らない人からするとただの平凡なネジに過ぎませんね。
当時(ひょっとしたら今も)女子トイレには、男子トイレには存在しない訳の分からない不思議な穴が壁や天井、ドア等々に沢山存在していました。
そしてそういった穴はネジ型のカメラを設置するのに十分な大きさです。
そのため韓国の女性たちの中では「女子トイレにあるあらゆる穴をふさぐ運動」が流行った時期もあります。
そこには元々ついていたネジの上に丸くて白いシールを貼ることも含まれました。穴をふさぐものとしては、シールやトイレットペーパー、シリコンなどを使っていたそうです。そうやって、自分自身とその次に利用する他の女性たちの安全を守ろうとした一種の連帯でしたね。
すると今度は飲みかけの使い捨てカップのように「ゴミ」のような形をしたカメラが作られたのです。
女性たちがもう何も信じられなくなり、トイレに入る時にマスクを着けたまま入るようになってきた頃には、トイレを使った女性の顔を取るために盗撮犯たちはカメラをトイレの中に一つ、トイレの出口に一つと二つ仕掛けるようになりました。
だから女性同士では自然と「マスクは必ずトイレから結構離れた所で外した方がいい」とのアドバイスも増えるようになりました。
もし穴もなく、ゴミもちゃんと片づけてあるきれいなトイレを使うとしたら?それでもまだ安心は出来ません。
これらはただの油画に見えますが、実は油彩の絵を使った隠しカメラです。
油彩は表面が荒くてカメラが隠しやすいんだとか。なので宿泊施設にてよく使われているらしいです。
「유화카메라(油彩のカメラ)」と韓国語で検索すると数多くの絵が出てきますが、そういった絵が飾られているモーテル(ラブホ)があったらほぼ100%盗撮されているとのことなので、十分に気を付けるべきだといいます。
しかし数百、数千種類もあるカメラの形を全部覚えられるわけがありません。
そこで韓国でよく使われているスパイカメラ探知法をいくつか紹介させて下さい。
まずはトイレや宿泊施設などプライベートなスペースに入ったら携帯のWifi機能を使って、電波が強く名前が長い(またはないはずのWifiの)信号がないか確認することです。
スパイカメラのデータは大体はネットに繋がっていてどこかに転送されているため、不審なWifiがあるという事は誰かに盗撮されているかも知れないという警告になります。
そして赤いセロハンラップを使った方法です。
赤いセロハンラップを携帯のカメラとフラッシュの部分を同時に覆うように貼ります。フラッシュの光もカメラの画面も赤く見えるようにするのがポイントです。
その後フラッシュをつけたまま、怪しい所を画面で確認する(または写真を撮る)とカメラのレンズがあるところが反射し、白く光る原理を使った方法です。とても小さなマイクロタイプのカメラも増えているので、取った写真を拡大してチェックする事が大事です。
それでも不安な方はスパイカメラの探知機も売っているので、ネットで購入してみるのも良いでしょう。
RF探知機と検索すると1000円から3000円台の手ごろな値段で手に入ります。
最後に、反対側からは相手の部屋が自由に覗けるというマジックミラーですね。
昔韓国では写真のようなマジックミラーの確認の仕方というデマが流されました。指先を当てた時に右のように自分の指先がくっつく場合はマジックミラーだと言う都市伝説でした。
しかし上記のような方法ではマジックミラーを見抜くことは出来ません。部屋の電気を消して、鏡に懐中電灯等をくっつけてライトを付けましょう。その際、鏡の奥側に何かが見えたらマジックミラーとのことです。
シャワー室やホテルの部屋の鏡がマジックミラーになっていて、反対側から誰かが覗いていたり盗撮をしたりすること。
ポルノのネタや都市伝説のように感じるかもしれませんが、韓国では(もしくは他の国でも)実際使われている犯罪の手口です。
女性だったら必ず知っておくべきこと。
男性だったら気にしなくてもいいこと。
この国に女性として生まれたからこそ抱えている悩み。
男性だったら何一つ不安に思わなくてもよかったこと。
同じ国に生まれ同じ時期を生きていくだけなのに、ただ女性として生まれたというそれだけで。
こんな不当な事は一体いつまで続くのでしょうか。
いつになったら無くなるのでしょうか。
「女性だから」って心配しなくてもいい希望に満ち溢れた社会は、いつか訪ねてくるのでしょうか。