ラブピースクラブはフェミニストが運営する日本初のラブグッズストアです。Since 1996

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CREA春号刊行記念「今、フェムケアを考える」。北原トークします。フェムな希望を語りましょう〜!

北原みのり2024.03.13

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先月、バレンタインデーを祝って世界31カ国でセックスの意識調査が行われたのですが、「セックスライフに満足していますか?」との質問に、「満足している」と答えた日本人は37%で、31カ国中、最低だったそうです。「最低」という事実はインパクトありますが、「37%? わりと高いじゃん」などと私は思ってしまったのですよね。そのくらい、ラブピースクラブでお客様と話していると「セックスのトラブルや悩み」を抱えている女性がすごく多いからなのですが・・・みなさんの実感はいかがでしょう。

また、性科学者による別の調査では、日本人の性満足度が低い一方、買春率が相当高いことが指摘されています。買春経験ある20-40代男性は48%なんだそうです「48%? 100じゃないんだ」などと私は思ったのですが、イギリスでは「過去5年間に買春したか」という調査でYESと答えたのはたった3-5%! デンマークでは過去に買春したことがある15歳〜29歳の男性が10%、ドイツはアンケートに答えた男性の27%が買春経験ありと答えたとか。日本、桁の違う買春大国のようです。

ラブピースクラブをはじめて、今年で28年目になります。30年近く前と比べて何が変わりましたか? と、よく聞かれるのですが、変わったことより変わらないことに驚かされることが多いです。女も男も性の満足度低め、レス率高め、ポルノ鑑賞率高め、性を買う率高め・・・という事実が変わらない。国際比較すると、それが本当によくわかりますね。日本のセックスはやっぱり、かなり、おかしい・・・。

というわけで、今回もイベントのご案内です。
セックスの話がメインではないトークイベントですが、女性たちの性を取り巻く環境や、他の国ではどうしている? という未来が見える話なので、ぜひぜひぜひ多くの女性に参加していただきたいです。
テーマはフェムケア。フェムケア先進国の台湾生まれの誠品生活@日本橋で、女性誌『CREA』主催のイベントです。

ええ、確かに日本はおかしくて、30年前と変わらないことは多いけれど、ものすごく変わったこともあります。それこそがフェムケアの世界です。
私自身、恥ずかしながら10年くらい前まで「外性器専用のソープ? フツーのソープでいいでしょ」「腟の美容? ぷぅ〜」「腟トレグッズ? 堂々と漏らしたっていいわよ」などという反抗期もありました。女性として生きていると「年を取るのは罪!」みたいな脅しをかけられ追いつめられること・・・ありますよね。フェムケアというのも「そうやって女を追いつめる勢力か?」という疑いを持っていたのです。でも、様々な国の女性たちと話したり、私自身が更年期を迎えて実感するのは「知らないっておそろしい」というフェムゾーンの現実です(←この話も当日したいですね!)。
ええ、今は完全に転向しまして、フェムゾーン用のソープは絶対に必要だし、腟の健康のためにできることはできるだけやった方がいいし、腟トレグッズ(骨盤底筋群を鍛えるグッズ)は使った方がいい! そう断言しますね。ハッキリと、声高らかに、自信と誇りをもって、フェムケアしましょう! です! 

当日はフェムゾーンの知識や、具体的なアイテムや、そして台湾やイギリスなど、フェムテック・フェムケア最新国と言われている世界の女性たちの話をします。これから40代を迎える世代の女性、今、更年期まっさかりという女性に聞いていただきたい話が多いかと思いますが、そろそろ生理がくる娘さんがいらっしゃる方や、ご自身の生理のことや、フェムケアのことで気になることがある方、もちろん60代70代80代・・・・全ての世代の女性に関する話かと思いますので、ぜひぜひいらしてください。
オンラインでもご参加できますが、できれば、当日は会場に足をお運びいただけたら嬉しいです。というか、オトクです!!!以下の写真のようなフェムケアグッズプレゼントがあります(この写真にはありませんが、私の会社が超オススメしている、イギリスの産婦人科で処方されているフェムケアローションYESもプレゼントいたします)。
また、台湾在住の近藤弥生子さんのお話は、私自身がとても楽しみにしているものです。台湾は今、生理革命が起きていて、女性たちが社会や教育を変革している真っ最中なんですよね。色々と伺ってみたいです。

冒頭のアンケートを教えてくれたのは、ドイツのセックスグッズ「WOMANIZER」の社員の女性でした。
「日本、やっぱりおかしいね」ということを、世界の女性たちと共有しながら、それでも大切な情報を共有しながら、希望を語ることで作り出していく。そんな作業をしていく必要を実感しています。

会場でお目にかかりましょう。

※今月発売号のCREAもぜひお買い求めいただけたら。フェムケア情報満載です。

【イベント概要】
イベント名:CREA春号刊行記念「今、フェムケアを考える」
日時:2024年3月17日(日)14時00分~15時30分(終了時間は変更の可能性あり)
場所:誠品生活日本橋内 イベントスペース「FORUM」(COREDO室町テラス2F)/オンライン(Zoomウェビナー)
※会場観覧、オンライン参加ともに予約必須
定員:35名 
参加費:【会場観覧】1,000円【オンライン参加】500円
申し込み:【会場観覧はこちら】【オンライン参加はこちら
クレアのHPはコチラ → https://crea.bunshun.jp/articles/-/46799

【ゲストスピーカー】
作家・ラブピースクラブ代表 北原みのりさん
台湾在住ノンフィクションライター 近藤弥生子さん(オンライン参加)
司会:株式会社文藝春秋「CREA」編集長 井﨑彩

北原みのり(きたはら・みのり)

1970年神奈川県生まれ。1996年にフェミニズムの視点で女性だけで運営するセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」を立ちあげる。90年代から月経カップや、女性がつくるバイブレーターなどを紹介してきた。2019年、吸水ショーツブームの火付け役となる「ムーンパンツ」を日本に紹介。世界113カ国の女性が使うイギリスのフェムケアブランド「YES」、プレジャーグッズの「ウーマナイザー」「LELO」などのフェムケアブランドの総代理店会社(有)アジュマ取締役として、フェムテック業界を牽引している。作家としてジェンダーやセクシュアリティ、女性の生き方に関する著書多数。『毒婦。』(河出書房新社)、『アンアンのセックスできれいになれた?』(朝日新聞出版)など。

近藤弥生子(こんどう・やえこ)

1980年福岡県生まれ。2011年より台湾・台北在住。オードリー・タンからカルチャー界隈まで、生活者目線で取材する。東京の出版社で雑誌編集を経たのち、駐在員との結婚をきっかけに台湾移住。現地デジタルマーケティング企業で勤務後、独立して日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う草月藤編集有限公司を設立。台湾での妊娠出産、離婚・シングルマザーを経て、台湾人と再婚。著書に『オードリー・タンの思考』(ブックマン社)、『オードリー・タン 母の手記「成長戦争」』(KADOKAWA)、『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』(SB新書)、『台湾はおばちゃんで回ってる⁈』(だいわ文庫)がある。



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北原みのり

北原みのり

ラブピースクラブ代表
1996年、日本で初めてフェミニストが経営する女性向けのプレジャートイショップ「ラブピースクラブ」を始める。2021年シスターフッド出版社アジュマブックス設立。
著書に「はちみつバイブレーション」(河出書房新社1998年)・「男はときどきいればいい」(祥伝社1999年)・「フェミの嫌われ方」(新水社)・「メロスのようには走らない」(KKベストセラーズ)・「アンアンのセックスできれいになれた?」(朝日新聞出版)・「毒婦」(朝日新聞出版)・佐藤優氏との対談「性と国家」(河出書房新社)・香山リカ氏との対談「フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか」(イーストプレス社)など。

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