パルが我が家に来てしばらく過ぎたが、当初と比べてずいぶんと穏やかな顔になったような気がする。今では家族にすり寄ってめちゃ甘えている。そしてよく鳴く。いかつい顔なんだけど甘えん坊。なぜるとすぐにこてんと横になって、ゴロゴロ。どんだけ適応能力高いねん。
コピは当初、気になるようでケージの中にいたパルをちょこちょこ見に来ていた。1か月ぐらいはパルをケージに入れたまま慣らそうとしていたが、ある日ケージをこじ開けてパルが脱走。怪力か。その際に階段で鉢合わせしてから、コピはパルをめっちゃ怖がるようになった。
その後、徐々に慣らそうと何度も試みたがコピはそのたびに嫌がって逃げる。なので、もう諦めた。コピは一階から二階の階段、パルは二階の階段から三階と居住スペースを分けている。縦長の家で良かった。鉢合わせしたときに喧嘩しないようにフェンスも買った。
パルが来てから、コピはやけに私の近くにいてべったり甘えるのだった。赤ちゃん返りか。ストレスがたまらないか心配だけど、なんとかなるだろうと思っている。パルは冬場、二階の和室のこたつの中で寝ていることも多かった。コピはこたつは嫌いと、性格が全く違う。しかし、両方可愛い。
コピを保護して一か月ぐらいしたある日、お昼過ぎ、郵便物を出そうと外へ。その時、ご近所のお姉さんと久しぶりに会ったので立ち話をした。なにかの拍子に「そういえば猫が2匹に増えた」と話をしたら「新しい猫は子猫？」と聞かれたので「いやもう大きくなっていた猫で白黒のハチワレ」と云うと、お姉さんは驚いた様子。なんでも、お姉さんの友人が保護して逃げた猫にそっくりという。いなくなったのは昨年の末だとも。
それから最近のパルの写真と、前回の「おかんとコピ＋パル」のリンクを伝えてもらった。帰宅してから、元の飼い主さんが見つかったのならお別れしなければあかんのかなとかいろいろ考えたり、家族に相談していたりしたらお姉さんから連絡があった。「尻尾の形状や柄、特徴がどれも一致してやっぱり友人のところからいなくなった猫みたいだ」と。
けれど元の飼い主さんが、今のパルの写真を見たり「おかんとコピ＋パル」を読んで、めっちゃ喜んではったそうだ。鼻にあった傷（そういえば家に来たときはうっすらあったな）もなくなって、ふっくらしてお穏やかな顔になっているので安心したし、お家の居心地も良さそうなので良かったらそのまま飼い続けて欲しいと。
ほっとした。うっかり飛び出して迷子になってここまで来たのか、細かいことはわかんなかったけど。一度飼われたのに捨てられたりしたわけじゃなかったし、探していた家族もいていたことが良かった。
あとはお願いだからコピと仲良くなってくれ！と願っている。まあ、5年もすれば慣れるかなあと楽天的に考えているんだけど。元の飼い主さんの分も大切にするからと改めて誓った。その時もそういえばパルはこたつの中でのんきに寝ていた。
あ、パルの特徴について「保護した時に歯周病で口が臭かった」と云ってごめん…。
4月のある日、お昼過ぎにパルが3階のベランダから脱走した。しかし、5分後に二軒隣の猫番長さんの家のベランダで捕まえられて無事に帰宅。怪我がなくてよかった。「ちょっとの隙間をこじ開けて、まさか出て行くなんて」と大きいダーリンはしょんぼり。パルは人生（猫生？）で2度も猫番長さんに捕まえられたのだった。
猫番長さんの家のベランダには猫脱走防止用のネットがあって、こっちから入ったものの出られなくなっていた模様。うちにも念のため、設置しなければ。コピは外が怖いので、出ていくことは無いけど猫によって性格は全く違うんだな。
猫番長さんに「めっちゃ毛並みもよく、きれいになったね」といわれていた。そしてパルは帰宅後、何事もなかったように呑気に寝ていたのだった。
コピは行動範囲が少し狭くなったので、運動不足にならないか心配。なので、廊下にもキャットタワーというか遊び場を作ってみた。コピはさくっと無視。えーん。しかし、夏ごろから急に気に行って乗り出してほっとした。四段あるが毎日違う段に乗っている。
ところで、パルはおいでやす小田さんに似ていると思う。改めて、我が家においでやすパル。
