この4月から全日制高校での勤務が始まりました。夜間定時制に6年間勤務していたので、久しぶりの全日制。一番の変化は、生活時間。深夜2~3時に寝て、朝8~9時に起きていたのが、2,3時間ほど前倒しになり、朝6時前には起床、0時には寝るという生活に。得意技の二度寝もできず、体が慣れるまで一苦労です。しかも、19歳、20歳かそれ以上の生徒相手に授業していた昨年度とは打って変わって、1年生の担当。1年生と言えば、15歳と何ヶ月です。何だかとってもかわいらしい。制服もちょっと大きめで、この3年間のうちに心身ともに成長するんだろうなぁ・・と、想像してしまいます。
制服のなかった定時制高校から、制服のある全日制高校へ。頭髪服装検査なるものがあって、これがちょっと苦手。前髪は目にかからない、長い髪は一つに束ねる(女子)、横は耳につかない(男子)、整髪料は使わない、もともと茶色の髪の毛の者は、「地毛証明」が必要、スカート丈は膝下10㎝以上・・・等々。ほんとに必要な規制なのかどうなのか。一つ一つ考えているときりがないけれど、「思考停止」にはなりたくない・・・と、悶々とした新学期を送っているところです。頭髪服装での唯一の救い(?)は、女子の制服にパンツスーツもあって、スカートかパンツか選べること。両方持つとお金がかかるけど寒い冬の対策にもなるし、スカートを強要せずにすむことはありがたい。でも、パンツで過ごしている女子生徒はほんの少数。もっと増えてもいいのにな。
そして、「あいさつ運動」なるものも・・・。よくある運動なんだけれど(個人的にはあまり好きな運動ではない)、以前勤めていた職場では、「あいさつ運動」の期間になると、生徒会の生徒たち(と、担当教員)が交代で校門付近に立って「おはようございま~す」と登校してきた生徒へあいさつをする・・という方法をとっていた。が、新手の「あいさつ運動」が。全教職員が校門のところに立って、全校生徒を迎えてあいさつをする・・・というやり方。登校したら、教員数十人が門のところに立っていた・・・という状況、いかがだろうか。「先生方が大勢で迎えてくれる」とうれしく思う高校生がどれだけいるだろうか。自分が生徒だったら、イヤだろうと思う。門を抜けるまでに何回「おはようございます」と言わなければならないか、考えただけでうんざりだ。しかも、頭髪服装でひっかかると即、指導対象となる。朝からイヤな思いをさせられるのではないかと、警戒してしまうかも。教員があいさつ運動に立つ前に早めに登校してしまおうとするかもしれないし、裏門があれば裏門から入ったりするかもしれない。あいさつについて熱心な学校だという教育方針は伝わるだろうけれど・・・。何だか悩ましい「あいさつ運動」である。やめるか、方法を変えるかしてほしいものだと思っているけど、同じ職場の同僚はどう思っているだろう。賛成なのだろうか。管理職の提案で始まったらしいから「やめてほしい」と言えないのだろうか。新任者のあいだでは、「やてたほうがいいのでは・・・」と思っている人も多いような手応えを持ったが、さてさて、ほかの同僚はどう思っているんだか。
そうそう、全日制に異動して、ほぼ10年ぶりに時間外労働をした。前々任校に勤めていたときも自宅で仕事の続きをしていたこともあったが、時間外に職場に残らないようにしていた。しかし、授業が7時間目まであると、勤務時間の終わる時刻=7時間目の授業が終わった後の清掃・ホームルームの時間終了時刻。この日程は、「超過勤務が大前提になっている日程」としか言いようがない。おまけに、部活動があれば、必ず時間外労働となる。部活動の顧問になったので、ある程度の時間外労働は覚悟したが、さすがに10年ぶりに超過勤務をすると、肉体的な苦痛以上に精神的な苦痛がきつかった。予想を上回る精神的苦痛だ。時間厳守を生徒に徹底させたいのなら、教員自らが勤務時間厳守の姿勢を貫きたいものだと、気持ちを新たにした。部活のある、やむを得ず超過勤務するしかない日を除いては、可能な限り定時退出しようと堅く心に誓った(かなり高いハードルだと思うが・・・)。
それから、毎日していたウォーキングをいつするかが自身の課題となった。夜間定時制に勤務していた頃は仕事の始まる前に小一時間歩いて、それから出勤していた。全日制だと朝8時前には職員室に入ることになる。仕事が終わった後に歩く時間を確保するか、仕事を始める前に歩くか・・・。4月の第一週は勤務開始前に30分程度歩いた。学校の近所の小道を歩き、地元の人たちの生活の一端を知ったりできるかななどと思いつつ。しかし、2週目にして挫折。早めに出勤すると、歩くよりも仕事の段取りをついつい優先してしまう弱い自分。その分、帰宅してから自宅の畑の草取りをしてカロリー消費を図ってみたが、どうもイマイチな感じ。もっと早起きして歩くか、勤務時間終了後に歩くか、模索しているところ。生活リズムが確率するまで、もう少し時間がかりそう。まぁ、最初から飛ばすとすぐに息切れしそうなので、ボチボチ体を慣らしていきます。