ひとりでカナダ大学生やりなおし~アラフォーの挑戦 Vol.3 この開放感たらいったいどこから来るの?!
2022.12.27
11月にはドイツに旅行に行くなどし、海外在住の日本人友達に会う機会が数回ありました。私を含めその人たちは健康で経済的に安定しており、全体的に幸せな人なのでそこで選択バイアスがかかっているのは確かなのですが、「日本の外にいることのこの解放感ってなんなんだろうね」というのが一致した意見でありました。その理由や奥にあるものについて今日は考察したいと思います。
まず私やつれあいさんの転勤に伴って海外生活をしている友達に関して言うと、仕事をしていないこと(しかも正当な理由をもって)で解放感を味わっているのは確かです。これは当たり前すぎるので横に置いておくとして、私個人の体験から言うと年齢や容姿のことを(あまり)考えないで過ごせているというのがとても大きいです。
渡航前私はアラフォーで大学生の中に混じるのが不安でしょうがなく、まわりの人にも「とうがたった女子大生やってきます☆」と自虐したりしていました。しかしこちらではだいたい20代に見られるのと、だぁれも私の年を気にしていないので年齢に関して自意識過剰にならずに過ごせています。わずか2カ月でそうなったことを思うと、いかに自分自身が感じるというより人から見た年齢を気にしていて、老けたとかもう若くないからとかと後ろ向きに考えていたのだろうかと思います。
ただ、それは私が愚かなのではなくて、日本の社会の中に「女は若くないと女でない」というようなセクシズムが根づいているからでしょう! そういった人工的なローカル価値観は自分からは排除しようとしていても皮膚呼吸で入ってきてしまっているのだと思いますが、ただそう考えてみると、今若いと言われて喜んでいるのも私の中に根づいたセクシズムの裏返しなのかもしれないですね。これは引き続き要考察。
次に、私の場合ではありますが、親元から離れているというのが大きいです。私は親の期待に沿うべく進路を選び、それがいみじくもあるところまでうまくいったので、「結婚して子どもを産んで」という最後(?)のビッグな期待に応えられないことがとても苦しかったのです。
今は離れていることで家族に会えないさびしさはあっても……と言いたいところですが、そこまででもなく、日々のLINE通話が楽しみだという程度。地球の裏側に来て、もしかしてようやく適切な距離感をとれるほど、親から私への呪縛は強かったのかもしれないですね、仲はいいとはいえ……。
最後は、海外在住友達も言っていたことですが、広告や世間からの圧力を感じないことです。これはただ言語的障壁があるから感じないというだけではないらしいです。広告はないわけではありませんがスッキリしたデザインや文言ですし、「これはいいですよ」以外の圧をかけてはこないのです。
むしろバスの中に「セクハラは許されません!」という政府呼びかけのポスターがあって頼もしいぐらいです。今思うと、毎日通勤のため3時間JRに乗り脱毛の広告を目にしていたのはすごく嫌なことでした。
ただの広告だし嫌というほどではないな、見なければいいやという問題ではなく……。広告が毎日無意識のうちに私たちにかけてくる心理的負担は結構大きかったんだと。毎日水にぬれた服を着ているように、私はエネルギーを吸い取られていたと思います。
私は間違いなく洋服や化粧品に関心があり、身に着けたときに「自分イケてる」と思うのが好きだけれど、自分がやりたいからやっているのだし、疲れすぎないように「ちょうどよく」やっていると思っていました(はっきり言うと、やりすぎている人をヒマな人ねとして見下すまでしていました)。
時短できるところは時短して、職場では職場らしく、休日はちょっと遊んでと、自分の得になるように取り入れていると思っていました。
だけれども頑張りすぎないようにやっているようでも、日本の女性に求められる美しさの基準に合格しようと自分をたえずチェックをしていたと思うのです。
ところがちょっと想像してみてほしいです。
カナダの人、服装のカジュアル具合は、日本の人の部屋着レベルです……。
そしてノーメイクが基本。
そんなところで生きるのはなんてラクなんだと思いませんか?
解放感、そりゃあありますよ!
そしてノーメイクの自分の顔に見慣れてくると、今日も不完全でかわいいかも! みたいなヘンな愛着が生まれてきているのです。
まわりのみなさんは顔の彫りが深いので、自分の顔と比べてみるのをやめているというのもありますが。
それはそれで、とても健康的なのではないでしょうかと。
あと2週間で新年が始まろうとしています。
来年は今年と同じように小さな努力を毎日できる自分でありたいと思いますが(それが私の強みなので)、もう二つ三つ計画している大きなことがあるので、ひるまずに実行していきたいと思っています。一つは自分のキャリアアップに関する挑戦で、もう一つは提訴みたいなもの。詳しくはまだ書けませんが、いつか自分を誇ってここに報告できるように、やれることを無理しない程度に、のらりくらりとこなしていきたいと思います。
あともう一つ、カナダのニュースをもっとちゃんと読むことをを日課にする! たぶんもっと具体的にしたほうがよさそうですしね。
みなさん、よいお年を!!
写真©橘さざんか
近所で評判の、
試験期間中にセラピードッグのセッションがあり参加しましたが、
私はFUN FACTORYのバイブの大ファンなので、