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2月14日をめぐるあれこれ

深井恵2009.02.17

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先日、吉武輝子著『死ぬまで幸福でいるための12カ条』を読んでびっくり。77歳の吉武さん、24歳年下の男性と再婚されたんですね。高齢男性と若い女性との再婚話はよくあることで、映画でもその手の話は定番。逆はなかなかありません。

映画『マンマ・ミーア』に出演しているメリル・ストリープの朝日新聞のインタビュー記事に、米国の映画市場は男性主導。「男性が引くような話は禁物」とありましたが、あの『マンマ・ミーア』、監督、製作者、脚本家、映画会社の担当重役すべて女性なんですね。女性客のおかげで大ヒットした『マンマ・ミーア』 。消費のカギを握っているのは女性。世の中のお金の流れを変える力を女性は持っているってことです。

さてこの間、久しぶりにデパートの地下食品売り場へ行ってみました。デパートの客は大半が女性だけど、その日の地下は、まさに女性、女性、女性・・・で、ごったがえし。いったい何故これほどまでに女性が???・・・と思って見ていると、バレンタインデー前のチョコレート特設売り場ができていたのでした。( 世情に疎い私)。

そうか、世間はバレンタイン。商業主義には乗せられないぞ!と思いつつ、日頃目にしないおいしそうなチョコレートを見ると、つい、「いつもお世話になっている甘い物好きの友だちに・・・」と、一つだけ買ってしまいました。この友達からはチョコレートと手作りクッキーをもらって、お互いの友情を確かめ合った (?!)次第です。

今年は「逆チョコ」なるものも登場し、義理チョコの売上が落ち目なのをカバー(?)しているのか? どうなんでしょ? そう言えば、かつて教え子のある男子生徒が「2月14日は毎年学校を休んでました」と話してたことがありました。「チョコをもらえないのがつらいから」ってことで。「逆チョコ」の登場で「 男子からあげるのも可」なら、もらえないことを嘆かなくても、あげちゃえばいいわけで・・・(う~む、商業主義に乗っとるなぁ)。
この間、クラスの生徒が家庭科の時間に調理実習をしたのですが、地元のお菓子屋さんからパティシエを講師に招いての本格的な実習でした。その実習でチョコレートを使ってトリュフのようなお菓子を作ったようで、クラスの男子生徒から手作りチョコをもらった私・・・。

3年ほど前、デパートのお土産物売り場を歩いていた時に、「ホワイトデーのプレゼントに人気ですよ!」と販売員から声をかけられ、うさぎのマスコット付きのマシュマロのお菓子を勧められたこともありましたが、これは完全に性別の勘違い!(そのときのウサギのマスコットは、今でも自分のケータイに付けていま す)。

今年のバレンタインデーを意識したチョコレートのCMには、女の子が手作りチョコを作って愛の告白をしようと準備している場面がありましたが、ホワイトデーに向けて、「好きな女の子のために手作りお菓子を作る男の子」のCMでも出てきてくれないかなぁ。

「逆チョコ」作戦に打って出たお菓子メーカー。3月14日に向けて「逆マロ(マシュマロ)」と打ってでるか? 性にとらわれないほうが売上が上がると判断したなら、それもまたありうる話です。男性用の日傘や男性用のブラジャーの売り上げもどんどん上がっているようですから。これまで「女性のみ」「男性のみ 」をターゲットにしていたものが性の境界線を超えれば消費者層は倍増! 経済がジェンダー・フリーを後押ししていくのかもしれません。

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