2007年が幕を開けました。みなさんはどのような年始をお過ごしでしょうか。2006年、私生活では人生始まって以来最も充実した最高の年でした。今年もいい年にしたいですね。
・・・と言いつつ、賀状に「あけましておめでとう」と書かなくなって何年か経ちます。社会に目を向けると、おめでたい気持ちになれない状況が続いています。なんとかこの閉塞感を打破できないものか・・・悶々とした日々を過ごしている自分もいます。
そんな中、年末12月26日、27日に「第25回九州ブロック両性の自立と平等をめざす教育研究会」に参加しました。この会は「人間解放を基本とし、多様な性を認め合い、性差別を許さず性差別をなくす。性別役割分業・ジェンダー差別をなくす。一人ひとりが自立(経済的・生活的・精神的・性的)する。自ら自己決定し主体的に生きる。ことを重視し教育実践するとともに、男女平等社会の実現に向けたとりくみをすすめ」ています。
労働・家庭、意識・慣習の見直し、性の教育をテーマに、九州各県から、家族やメディア・リテラシー、ジェンダー、セクシュアル・ハラスメント、セクシュアル・マイノリティなどさまざまな観点からの実践が報告され、活発な協議がなされました。
何度参加しても目から鱗が落ちる思いがし、新たな気持ちで明日からまたがんばろうという気にさせられる会なのですが、今回も貴重な情報を得ることができ、また元気が出てきました。
参加者から「中国では、半陰陽の子どもが生まれたらお祝いをするそうですよ」というお話や、「統計によると、インターセックス(両性具有)は750人に1人いると言われています。さまざまな性の子どもたちがいることを踏まえて、私たちは自ら常に研修し、子どもたちに接する必要があると思います」といった意見、「『性別が、ない!?両性具有の物語?』(新井祥:作、ぶんか社:発行)という漫画は、目から鱗が落ちる一冊です。ぜひご一読を」といった書籍の紹介もあり、いろいろな情報を得ました。
この漫画の中に、LPCで販売している紙製の「女性用立ちション可能グッズ」が読者からの情報として登場しています。類は友を呼ぶ・・・仲間ってどこかでつながってるんだ・・・と、漫画を読んでてほんわかした気持ちになりました。
会では最後に、「教育基本法は『改正』されましたが、目の前の子どもたちに直接かかわる私たち教職員が、口を閉ざさず自主規制せず、おかしいと思ったら声に出し行動し、日々の教育実践を積み重ねていきましょう!」と確認し合い、充実した年末の二日間を終えました。
「教育実践は譲らない」「憲法9条は護る」を胸に、仲間とつながって、2007年も教育現場でがんばります。