ラブピースクラブのプライド月間の売り上げの一部(対象商品の売り上げの5%)、また世界で最も売れているセックストイ「Womanizer」の6月売り上げの一部を、性的マイノリティ女性のQOLを向上するための学びの場「パフスクール」に寄付しました(2022年8月16日)。パフスクールの皆様に受け取っていただいたことを心から感謝します。また、ご協力して下さった皆様に、心からお礼を申し上げます。
LOVE PIECE CLUB より 19,498円
(有)アジュマ+WOW TECH APAC より 60,380円
計 79,878円
【ラブピースクラブとセクシュアルマイノリティ支援】
ラブピースクラブは1996年設立当初からセクシュアルマイノリティの運動に関わり、支援してきました。
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、東京レインボープライドの前身である東京レズビアン&ゲイパレードのスポンサー企業として、またレズビアンによるレズビアンのための雑誌「アニース」で連載していた「プリカちゃん」の映画制作を行い東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映したこともあります。
近年では6月になるとプライド月間としてレインボーグッズ特集や売り上げの一部をセクシュアルマイノリティ支援にあててきました。微々たるものではありますが、誰もがそのセクシュアリティによって尊厳が損なわれることのない社会を目指して、一歩一歩できることをこれからもしていきたいと思います。
昨今、LGBTという言葉がフツーにメディアでも語られるようになりましたが、その背景には多くの当事者が声をあげ続けてきた力があります。当事者の「私たち」の力を自画自賛しましょう!! YEAH!!!!
【パフスクールについて】
「パフスクール」は、ジェンダー、セクシュアリティ、マイノリティの視点に立ち、生きる知恵と勇気を共有し、学び合う場として2007年から、ライターの沢部ひとみさんが30~50代のメンバーと共に活動を続けています。
そもそもは、パフォーマンスアーティストのイトーターリさん (ラブピースクラブで連載して下さっていましたが、2021年9月にお亡くなりもうすぐ1年になります。ターリさんの連載ページはコチラ)が運営していた「パフスペース」で行った「パフナイト」が始まりでした。遊びの要素の強かった「パフナイト」の後、学び合う「パフスクール」が誕生したのです。
ラブピースクラブの代表北原みのりもパフスペースの立ちあげにイトーターリさんの友人として関わったり、パフスペースで女性を愛する女性のためのイベントなども行ってきました。
LGBT、という言葉で強くなれた私たちですが、LGBTという一言で「まとめる」ことで見えなくなってしまう「L」の人生もあります。ジェンダー不平等が激しい日本社会で、女性であり、セクシュアルマイノリティであるというダブルマイノリティとしての困難は根深いです。
そういうLの人生を、パフスペースは私たちに文字通り「場所」として提供してくれました。
・・・とここまで記し、「パフスペース」とネットで検索したのですが、パフスペースがしてきたこと、その歴史的な重み、意味について理解できるようなサイトは見つかりませんでした。このように、「L」の歴史は、声をあげつづけなければ、静かに「なかったこと」になりかねない。
そういう中で、パフスペースが10年で閉じた後も「パフスクール」が、遊び学び合う「場所」の精神を受け継いできたことにが、心から敬意を表したいと思います。
今回、ドイツのセックストイブランド「WOW TECH APC」から、日本のLGBTQ団体のどこに支援するべきか、と相談を受け、いくつかの候補があがりました。支援したい団体はたくさんあります。その中でもパフスクールに受け取っていただきたかったのは、ちょうどパフスクールのこのようなプロジェクトを知ったからです。
日本のレズビアンの過去・現在・未来をつなぐプロジェクトです。
強固な家父長制、強固な異性愛社会で孤立しがちなLの話を記録していくこのプロジェクト、既にクラウドファンディングは終了していますが、このようなパフスクールの活動が継続的に行われるようにラブピースクラブも心から応援したいと思っています。個々の声を諦めずあげていくことが、家父長、異性愛強制社会を崩す一歩になるとラブピースクラブも信じているからです。
パフスクールの皆さん、いつも本当にありがとうございます! そしてラブピとWOW TECHの試みに参加して下さった皆様にも改めてお礼を申し上げます。
「日本L話」は以下のページで購入できます。
http://pafschool.blog118.fc2.com/blog-entry-217.html