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オランダのトーイブランド[Rianne] ~女性に向けて、何かステキなことをしてみたかった~

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profileriannes.jpg Rianneは、オランダのセックストーイブランドです。2010年にRianneと私たちは出会い意気投合し、彼女がデザインしたトーイを販売してきました。  日本ではセックス産業というと、男性の射精のための業界のイメージがありますが、海外では、セックストーイ産業は男性向けポルノや男性向け性売買とは一線を画し、医療や美容などとも親和性の高い業界として認知されつつあります。全てのセクシュアリティの人が、安心して楽しめるグッズ。そして女性が主体的に楽しめるグッズ。カップルが楽しめるグッズ。生活を豊かにするためのトーイとしてフェミニズムの視線は欠かせない業界です。  その中でもRianneは、今、最も注目されているブランドの一つです。毎年ドイツで開催されるセックストーイの見本市「EROFAME」で、Rianneに仕事にかける思いなどインタビューしてきました!

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ラブピ この仕事を始めたきっかけを教えて下さい。
ライアン ひとつ目は15年前に男性向けの雑誌ハスラーで、青筋がたったピンクのディルドの醜いデザインを見て、女性は何かもっと良いもの、もっと女性に沿った良いデザインのものを必要としてるんじゃないかと思ったのです。  それから自分が若かった時、自分が性的に何を求めているか、セックストーイについてどう語ったらいいのか、難しさを感じていたんです。そこで、何かセクシャルな分野で、女性に向けて何か素敵な事をしてみたいと思ったんです。なぜならこういうことは男性向けよりも女性向けの方が難しいので。それが私がこのビジネスを始めた2つの理由です。  3つ目は自分の母親がフェミニストだったという事、それで私も女性の為に何かしたいと思った、それが理由です。ハスラーで見た醜いディルド、女性の為に何か素敵な事をしたかったこと、そして母がフェミニストだったこと、その3つの理由がきっかけです。
ラブピ ライアンさんはオランダ出身ですよね。ライアンさんから見て、オランダの女性はセックスやマスターベーションを楽しんでますか?
ライアン 若い世代の女性は基本的にセックスに関してはオープンにしているけれども、一方で15.5%の女性はオーガズムに達したことがないと言われています。若い女性はたくさんポルノを見ていますけど、彼女たちは本当のセクシュアリティがどういうものか知らない。そこで私たちがやるべきことがたくさんあるわけです。  彼女たちはオープンである一方で、セクシュアリティについては知らない、それはポルノを見ているからなんです。一部の女性はオーガズムも得られてない、少なくとも10%くらいの人たちは。まだ自分がやるべき仕事はあると思っています。
ラブピ 日本ではオランダは性についてオープンな国、というイメージがありますが、実際どうでしょうか。
ライアン オランダの女性はセックスのことはオープンに話すけれども、マスターベーションのことは話す事は少ないですね。男性は自分のマスターベーションについて話すけど、女性は自分のマスターベーションについて話す事に抵抗がある。だからこれについてはオランダでももっとオープンになってもいいと思います。学校ではクリトリスの位置なんて学ぶ事もないので、わからないですよね。私も17歳になって初めてクリトリスの位置を自分で見つけるまで、わからなかったわ(笑)。
ラブピ 「Rianne S」での女性が使うことへの気遣い、体への安心感に対しての取り組み、などを教えてください。
ライアン 女性の体への安全性、そして質に気を遣い、その為に全ての製品をチェックしています。そして「Rianne S」の商品を使って、女性が性的に幸せになれることを考えています。女性が心地よく感じること。それが一番大事なことですね。女性が性的に幸せになること。そうすれば当然カラダへの安全、質の良い製品をお届けするということに繋がりますね。女性が幸せに自由になれること、そこに気を遣っています。私のビジネスは私のものではなく、使ってくれる全ての女性たちものものだと思っています。
ラブピ 「Rianne S」の商品はとてもオシャレでデザイン性が高く、日本にはないトーイだと思います。デザインを考える時に気をつけている事はありますか?
ライアン 同じセックストーイからデザインのインスピレーションをもらうわけではないですね。私はファッションやアートからインスパイヤをもらったものが多いです。それとデザインも大切ですが、もうひとつ「使いやすい」という事を前提にして考えています。その2つの物が合わさって出てきたものがこれらの「Rianne S」の製品です。
ラブピ 昨年このエロフェイムで発表したこのハートバイブは、本当に可愛いですよね。
ライアン そう、とっても可愛いでしょう?セックスというのは愛についてのことだし、心身健康ということでもありますからね。
ラブピ トーイを作る時、デザイン性と機能性両方が揃わないと商品にならないと思うのですが、どうしてもこれだけは譲れない、こだわりがあるところはどこでしょう。
ライアン 商品としての機能、使いやすさ、パッケージ、安全、全てに気を使います。
ラブピ 商品化を諦めたトーイはありますか?それは何がダメだったのでしょう?

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ライアン アイディアはいつも沢山あるんですけれど、コストがかかりすぎて、結局商品が高くなりすぎてしまう。作れないことはないけど、やはり売れる商品ということを考えなければなりません。お金ということではなく、これを使ってくれる女性のことを考えているのです。商品が売れなくなってしまったら、駄目でしょう?お客さんの希望に合わなくなってしまう。自分がいいと思うアイディアはあるんだけども、それがお客の女性にとってはいいものじゃない。そうなったら作れないですね。
ラブピ 「Rianne S」のお客様からの要望で、商品が開発する事はありますか?または商品を作るきっかけになる事はありますか?
ライアン もちろん!お客様の声でどういう物をほしがっているのか知る事は、とても重要です。それから「Rianne S」には作った商品を試してくれるテストチームもいます。それに私の友だちの何人かはお客でもあって。友だちは意見をストレートに全て言ってくれるからね(笑)、これはいいことですよ。
ラブピ 最近はどのようなトーイが女性に流行っていますか?また求められているのでしょうか?
ライアン トレンドとしてはインタラクティブのものやリモコン、遠隔操作できるものが流行かな?と思うんです。技術が凄く高いものが流行っている。だけど私自身はテクノロジーが満載のトーイは男性向けの商品のような気がしてます。  一般的な決めつけはできないですけど、女性として私や多くの女性はあまりテクノロジーには興味がない。なので、テクノロジーに頼らない、でも女性に向けた新しくて面白いトレンドを感じさせる商品を考えています。
ラブピ 男性って本当にリモコン好きですよね(笑)。
ライアン そうそう(笑)
ラブピ これからライアンを使いたい日本の女性に向けて、メッセージをお願いします。
ライアン こんにちは!私はライアンです。美しくてセクシャルな製品シリーズの「Rianne S」を扱っています。  日本の女性には、セクシュアリティを探し求め、セクシャルに幸せで自由に、自分の思うままに生きてほしいと思います。  ありがとう!

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インタビュー・構成:LPC編集部 【編集部感想】 展示会の忙しい中、丁寧に言葉を選んでインタビューに答えてくれたライアンさん。つねに女性の幸せを考え作品作りをしているその姿勢は、ラブピと同じ思いでとても嬉しく、増々大好きになりました!  今年のエロフェイムで発表された新商品も、とびっきり可愛いトーイです。今後も可愛くて使いやすく、女性のカラダを幸せにしてくれる「Rianne S」のトーイはラブピでどんどん紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね! 【プロフィール】Rianne Swierstra 2010年にアムステルダムに拠点を置くブランドとして本格的に活動を開始したRiannS。社長でありデザイナーであるRianneの名前そのままのブランドですが、これは決して『エゴ』ではなく、女性たちにまず信頼してもらうために顔を出し、本名を出す活動でもありました。
女性が主体的に性を楽しむためのアイディアを産み続けるRianneSの商品は世界今35ヶ国で販売されています。    

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