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第46回 K子とT子の人性相談「品格ある『年下食い』はあり得るでしょうか?」

K子とT子2019.07.03

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K子(60代。以下K):あ~、もう今年も半分終わちゃいましたね。早い早い。あと何回ニホンの夏金鳥の夏を体験できっかな~。弱気なのワタシ。ついこの間もワケあって、あのERで有名な(?)都立広尾病院に6泊もしちゃってね。

T子(アラフィフ。以下T):大変わかりやすい梅雨気候になりましたよね。その弱気、気圧のせいかもしれませんよ。私も五十路にして気象病デビューか、低気圧がオラオラすると頭痛に歯痛に倦怠感のフルコンプ……。しかし、ER病棟なんてカッコイイ感あるじゃないですか。

K:ERって離れ島、ま、大島とか三宅島とか? そーーいうところからヘリコプターで、びらびらびらーーーって空から病人がやってくるアレよ。ワタシの前のベットのおばーちゃまも島からの人でね。ずーーーと窓の外ばかり眺めてるから、淋しいのかなって思ったらね。こんなビルばかりの空はもう生涯見ないだろうから目に焼き付けてるんですって。

T:なんとポジティブ! いくつになっても未知との遭遇にワクワクできる感性、大事にしたいものです。そいや私も、友達がやってるミニクラブでバイトしてたら、アラフィフにして同伴のお誘いが! オミズのバイトはちょこちょこやってるんですが、同伴初めてでワクワクなんですよ。雨だからって寝込んでる場合じゃねーぞオラァ! って感じ。

K:あ、言われてみれば。ワタシももう生涯見ないものってあるんだろうな、って思って家に帰ったら、昔のオトコからの大きなラブレターが届いてたのよ。なんと、18才の時のワタシのヌードの油絵。しみじみ、よね。もう二度と見れない18歳の時のワタシの裸がバーーンと届いたのよ。セイシュンかんばっくぅ~。つーか、セックス~の本当の味?  Ecstasy? 知らなかったころですーーーもう一度しませんかーーーー今ならすぐに濡れますぐじゅぐじゅできまちゅ~。あ、哀しくなってきた……。

T:何を仰る、アツイ話題じゃないですか。若さだけじゃ得られないモノもある! 当時のオトコなんてもう使い物にならないはずだから、今そこにあるサオだのバイブだのを調達してこそ熟女道ですよ。哀しくなってる場合じゃねーぞオラァ!

K:あ、アツイわねT子ちゃん……でもソレが真理かも。気を取り直してポジティブに、今回も皆様のお悩みをバッサリ薙ぎ払う熟女道、ついてこいやーオラァ!



Q:彼氏なしアラフィフです。同年代には、クリエイティブな仕事で自立していて、同性から見ると素敵だなあと思える友達が多いのですが(仲間ボメです、ハイ)、最近、そういう友達複数人から「年下くんとの付き合い」の悩みを相談されることがありました。みんな見た目年齢は若いし話題も豊富だから、20歳近く年下の若い子とでも、普通に盛り上がります。が、「この先、ぶっちゃけ食っていいのか?」と葛藤があるというのです。犯罪、変態、がっついてる、そんな自分への内なる罵詈雑言の壁を乗り越える、というか、品格ある「年下食い」はあり得るでしょうか? 「年下食い」に挑んでの「心のもちよう」みたいなものがあったら、教えて欲しいのです。私も、悔いなく食い散らかしたいものです。

ちなみに、この話題になった友達の一人は、悶々とするのに疲れ果て、BLに逃避中です。
私→アラフィフ

K:品格のある「年下食い」ってナニよ。それにしましてもマジイケメン、しかも若いっていいよね~。見てると自分でもニヤニヤふやけてるのわかりますな。はははは、店に若い男子くるとテンションあがるもんね~。腕筋がいいんだよね、抱かれたいね~。

T:わかりみが深い。先日、K子さんのお店に伺ったとき、バーテンダーだというイケメン若いモンが、まさにそのピチピチの二の腕で華麗にワインの栓を抜いてくれて、二重にいただきましたーーー! ってなったところです。語弊があるかもしれませんが、男も女もお互い様、20歳も差がある異性に対して品格もヘンタイも、意識する必要ないんじゃないですかね。後々キレイな始末のこと考えるよりは、ノリでイッちゃって気まずくなればハイさよならーでいいのでは?

K:年の差あるある~、よね。あのさ、2.5次元て知ってる? 主にマンガやゲームの舞台化に出演する若手俳優(のタマゴ?)なんだけど。うちのバイトにいるのよ、まじイケメン。すんごいバカだけど。バカだから、話題豊富とかバリキャリとか、気にする必要ゼロ。話よりメシ。ワタシはそいつに、オマエが将来に絶望して人を殺したくならないように、ちゃんとしたご飯食べさせてやってるのさ、って言ってるの。やっぱり家庭の味とか食文化って大切なのよ。だから、餌付けできるんなら食っちゃえばいいんじゃない? 熟熟オマ○コも食文化のひとつ!

T:品格、自分への罵詈雑言と仰ってますけど、男子中学生を相手にしているワケじゃなし、若メンだって打算とか自分の若さに対する優越感とか、絶対にあるわけですから対等だと思いますよ。皆さん、もうご自分を美化しなくても、キャリアも経験も充分に積んでらっしゃるのですから、ガッツリ遊んで粋に別れればよいだけでは? 少子高齢化の昨今、若者と遊ぶ機会は失われゆく一方。はっきり申し上げて、冥途の土産は多い方が人生豊かに生きられると思います。

K:ホントそれ。どこ行っても年寄りだらけだもんね。若メン食いもいいけど、この際、人生100年世代の年上食いもいいんじゃない? 

K&T:結論。サオに貴賤なし! がっつり稼いでるアラフォー女にとって、一番のごちそうは「体験」です。食う機会があれば、とりあえず食っちゃえ! 「品格」や「粋」は一晩にしてならず。トライ&エラーを怖れず、熟女の美学をカラダで掴むのじゃー!



Q:友人がまた一人、不倫です。

彼氏が既婚男性、友人は未婚、バリキャリです。
「一日も早く結婚したい!!」と長年言っていたので、どうするんだろうと思って話を聞いたのですが
・彼氏は既婚男性、子供ひとり
・付き合い始めたが、その彼と結婚したいとは思わない
・同時進行で婚活も続ける予定
とのこと。
ヘタに「大丈夫なの?!」とか聞いても逆に燃え上がっちゃうだろうし、「うんうん、彼氏ができたのはよかったね~」くらいのテンションで聞いています。
既婚同士の不倫関係にある友人は何人かいるのですが、既婚男性と付き合い始めた未婚の友人は久しぶりで、アラフォーということもあり、対応が難しいな……と思っています。
(お互いにハタチとかだったらもっと大騒ぎして話せるのですが……)
豊かな人性経験をお持ちのおふたりに、アドバイスいただきたいです。
宜しくお願いします。
友人→アラフォー

K:結論から申しますわね。ほっときましょーよ。理由その1、もうアラフォーだし、自己責任。その2、不倫の初期は、全ての知り合いに自慢したいほどの幸福感を感じてて、罪悪感のカケラもない。その3、不倫セックスは麻薬的快楽があって、ヤればヤるほど欲しくなる。ダムが決壊するまで、いや大災害を引き起こしたとしても、正気に戻るのは難しい業病ですのよ。

T:質問者さんは、不倫はダメ、絶対! といった正論を聞きたいんだと思うんですが……正直申し上げて、私の意見は「勝手にすれば?」なんですよ。自分や相手の配偶者を面倒に巻き込むんだから、当事者からすれば「犯罪」「暴力」でしょうけど、周囲がカジュアルにバッシングするには「個人間の事情」が絡みすぎてるんですよね。とはいえ、たとえば私の友達に、ダンナの不倫で大打撃! とか相談されたら、できるだけ彼女が満足するような、報復とか罰を与える方法を考えますよ。当事者との関係性で自分の立ち位置を決める、それでいいんじゃないでしょうか。

K:そうね。谷崎潤一郎、太宰治、誰でも名前を知ってるような文豪だって、ちょくちょく不倫騒動を起こしてる。ゲージュツカだから特別、というよりニンゲンには、試食コーナーがあったらそこのお皿を全部食べたい、なんならお金払わずに商品そのものを貪りたい、みたいな欲が元々備わってるんじゃない? 得したい、誰かのウラをかいていい思いをしたい、っていいう欲がさ。それでこの事例には、何の根拠もないけど、そんなにヤバい感じを受けない。オトコの気が小さい、いざとなったら愛人をほっぽり出して家庭に逃げ戻るイメージなのよね。

T:あ、私もそう感じました。ま、要するに、不倫自慢でマウント(?)してくる人と同じ土俵でヤキモキさせられるのは、損失だということです。裁判で負けるような失点を伴う不倫は「罪悪」確定。お友達がいずれツケを払わされたら、だから言ったじゃない、と思っても言わない。それでいいんじゃないでしょうか。

K:あなたは今、友達に同情も共感も抱いてないんでしょ? だったらそれが正解だと思う。文豪の続きじゃないけど、第三者まで巻き込んで切った張ったの嵐を巻き起こせるようなニンゲンは、千人に一人もいないもの。バリキャリでも浮かれちゃうのねー、くらいの距離感で聞き流せばいいのよ。自分達のケツはそれぞれが拭けよってコト!



Q:興信所を使っている、ということを公言してくる男性ってどう思いますか?

最近、ちょっといいなぁと思っている男性がいるんですけれど、彼バツイチで。
「俺さぁ、浮気には鼻がきくから、怪しいと思ったらすぐ興信所使っちゃう」
とか言うんですよね。
元、奥さんの浮気も興信所を使って証拠をとって、それで別れたみたいです。
15歳くらい年上で、素敵な人なんですけれど、なんかちょっとモヤッとするというか、不信感があるというか。
自分は興信所とか探偵に何かお願いしたことはなく、よくわからない世界です。
私→38歳


K:下品だね。無粋なオトコ。そんなオトコだから嫁に浮気されるんだよ。わかってないよね~。

T:はあ……テンション低くて申し訳ないんですが、15歳くらい上ってことは、50代ですよね。それで、浮気を怪しんでは興信所使う……え、それ自慢?? すいません、むしろその方のどこが素敵でいいなぁと思うのか、そこを伺いたいです……。

K:ま、自信がない男なんだね。自信なんかみんなないんだけどさ。そういう不安定な土台を隠して、踏ん張って生きてるわけじゃない。この男はソコのところがわかってないの。ないことがイヤっていうか、自信があるアピールに必死なんだろうね。「俺さぁ、浮気には鼻がきくから」ってセリフだけでも会話のセンスゼロ。で、興信所って、バカ丸出し。

T:ちなみに興信所、私ごとき下層階級には遠いギョーカイですが、浮気調査もですが、縁談やヘッドハントなんかの事前調査、素行調査に使う人が多いようです。つまり、相手の非を疑ってかかる前の段階の、信用調査ですね。費用はピンキリですが、今なら30万はくだらないはず。なんというか、自分を大きく、賢くみせる(誰に!?)ための金に糸目はつけない、支配欲の強いタイプと見受けられるのですが……繰り返しますけど、どこが素敵なんでしょう? テクニック? 巨根?

K:あらあら、後輩がゲスなことを申し上げてごめんあそばせ! というか、質問文を見てるとあなた、ウブっていうか、純真よね。年上のオトコに舐められたり、マウント取られたりしても、本能的にそうと察してムカつく感覚が少ないっていうか。モヤッとする、不信感、なんて優しい言い方だもの。そんなバカ男にはさ、適当にスゴーイ、とか答えてカネ吐かせておけばいいんじゃない? しかし15歳下の女子に振る話題がつまんなすぎだろ……ウチの店に連れてきなよ、即出禁だから!

K&T:自分の粘着や支配欲を自慢げにマウントしてくる男、客観的にステキ要素はゼロにしか見えません! なんなら来月、どこが素敵なのか箇条書きにしてくるべし! 自分のモヤモヤを大切に、外れクジ引かないようにHave a nice SEX~!



Q:こんにちは、K子さん、T子さん。

いつも楽しくて、気持ちの良い解答をクスクス笑いながら読んでいます。
気がつけば6月、今年も半分が終わろうとしていますね。元号は令和と変わり、なにか新しいこと、楽しいことを始めたいな! と思っていたんですが、いっこうに私の重い腰があがりません(笑)。
正直に言って、「なんかいいことないかーーー」と海に向かって、洋服を着たまま海にザブザブ入って、叫びたい気分です(笑)。

いいことも悪いことも特に起きず、良いように言えば平和な日々、悪い言い方すれば単調な日々。毎日同じことのくり返しで、どこで寄り道すれば良いのか、どこで途中下車すれば良いのか、あまりにも同じことのくり返しの毎日に馴れすぎてしまって、横道にそれるタイミングを見失っています。
ハメ外すのって、どうやりましたっけ……(笑)。

こんなんだから、好きになる人も出会えない、新しく知り合う人も増えない、単調な日々に拍車をかけています。
変えたい、変えなきゃ、と分かっているんですが、毎日の習慣を変えるのもまた、おっくうになり、「明日から」と毎日自分に言い訳しています。
どっから変えていきましょうか。
いろんなことが停滞中の私に、きっかけを教えて下さーい。
私→45歳

K:この悩みに上手く答えられたら仙人、哲学者、エライひとだよね。これってフツーでしょ。悩みっていうより幸福の象徴。

T:そもそもというか、ご質問が抽象的ですよね。オトコが欲しいのか、非日常的で新鮮な体験がしたいのか、何か自分磨き的なことがしてみたいのか。漠然としすぎていて、単調と仰る毎日に、平和に溶け込んでいるお姿しか想像できません。あえて言うと、そういうご自身を改革したい? 何か別の価値観の中で暮らしてみたい? どうなんでしょう。

K:「いろんなことが停滞中の私に、きっかけを教えて下さーい」と言うんでしょ、何か始めたい、やってみたいことがあるんでしょうね。それはね、切羽詰まるとやるんですよ、人間は。だから余裕がある、ゆとりがあるんでしょうね。先日、散歩中に隅田川に向かって「やっーーーーあーーーほぉーーーおおーーー!」とあらん限りの声で叫んでる人がいましたよ。実に気持ちよさそうでしたが、ワタシにはとってもできません。勇気が足りない。切羽詰まったらやりたいことのリストに入れときましたけどね。

T:きっかけねえ……そういや私、ちょうど質問者さんくらいの年頃で、キモノ始めたんですよ。たいしたきっかけもなく、ママンの着物が実家に眠ってるし、アラフォー過ぎて何着たらいいかわかんなくなったし、ベクトル変えてみるか、と思って。そしたらK子さんにすっげえナイスな80代女子師匠を紹介していただいて、飛躍的に毎日が面白くなったんですよね。そういうことでもいいのかしら。着物、面白いっすよー案外アナーキーだし、思ったほどおカネかからないし、最近炎上した着物屋の広告じゃないけど、飲み屋とかで声掛けてくる男子の民度がアップしたし。

K:あー、紹介したわねあのカッコイイ姐さん。そうね、今までと違う服装とか持ち物から始めてもいいんじゃない? 変えよう変えようと肩に力入れなくても、何かちょこっと足せば、おのずと変わってくるものでしょ。それこそ、最新バイブとか取り入れたらどう? アラウンド閉経の時期こそ、オマ○コ鍛えて更年期にそなえよう! 「なんかハメるぞーーー」って叫びながら、服を着たままズポズポ感極まっちゃえばいいんじゃない?

K&T:生きてるだけで丸儲け! こーんなジメジメ鬱陶しい時期だから、焦るのもしょうがない。がっつりオナニーでもして熟睡、スッキリ目覚めてまたオナニー! 何も考えてないときに限って、エンジンがかかるもんですから、動物的に生きていきましょー!


鬱陶しい梅雨のジメジメさを晴らすように、今月もお悩みにスカッと答えて頂きました。ERに入院したK子さん、大丈夫でしょうか。
人性何が起こるかわからない。1人で悩んでいないで、熱いお二人に相談しちゃいましょう。
お悩みはこちらまで!

lovepiececlub.column@gmail.com

ペンネームOK、秘密は厳守いたします!
お待ちしております。

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K子とT子

K子とT子(けーこと・てぃーこ)

K子:北千住のオンナ一匹代表、アラカンのK子。70’sヒッピー時を経てバブル真っ盛りのマスコミ業界に踊り込み、医者に外人、社長からニートまで華麗(?)な男遍歴の末、新宿某所のバーのママに。相談事ならお任せあれ!

T子:アラフィフ貧乏ライター。恋愛感情欠如病のくせに性欲だけは一人前、ゆきずり逆ナン上等。だけどオナニー最強マンセー派。K子にはいつもエッチの相談に乗ってもらってる。エッチな話しは大好物!

*写真はK子です。 

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