VOL.58 「お好み焼きとレイプと」


 皆様、こんにちは。アジ原ゲバ子でございます。いかがおすごしであられましょうか。
先週のLPC7周年記念イベントでは、恥を知らぬ格好で失礼いたしました。もちろんゲバ子自身は、渾身のファッションであり、なんら恥とも思っていませんが。
何人かの方とはお話もでき、いろいろな情報交換ができ、出会いがあり、同志の心意気を確かめあうことができました!!改めて、ああ今の今までゲバを描きつづけてよかった、と思う今日この頃にございます。嬉しゅうございました!
中でも、「ゲバ子さんはもっと大きくて怖い方だと思いました」ということを何人かの方に言われましたが、ゲバ子、ちんちくりんでございます。

 さて、つい最近のことである。
ゲバ子は、とあるパーティーに呼ばれた。気心の知れたゲバ子の数少ない友人が誘ってくれたもので、みんなでお好み焼きをするというのである。
お好み焼きは大好きだ。
そう、何を隠そう、我が家のお好み焼きがもっともおいしいと自負するゲバ子である。外食ではお好み焼きを極力避ける。なぜなら、我が家のが一番おいしいから。
しかし、大好きな野球(阪神戦)を観ながらみんなでワイワイお好み焼きを食べようじゃないかという、その心意気とココロ踊る企画にゲバ子はすっかり夢中になった。

 当日、何のお好み焼きを作ろうか、材料はどうしようか、ビールはどうしようかと、やいのやいのとその友人らと話していると、そのパーティーに来ないあるチンコ持ちがやってきた。
そして、そやつは「さらっと」「普通に」ゲバ子にこう言い放ったのである。

「ええ??男の中に女が1人行くの?? まわされるよお、手篭めにされるよお。ほらこの間も事件があったじゃんねえ」

「まわされるよお」
「手篭めにされるよお」

マワサレル??テゴメニサレル??
その時、ゲバ子はそのパーティーに自分がマンコ持ち1人であることに気づくのであるが、それよりなにより、あっさりとさっぱりと発せられたこの言葉の意味を飲み込むまでに脳みそが何周まわったことであろうか。
「テゴメ」という古めかしい言葉に、思わず「あれ〜御無体な〜」というセリフと、なぜか志村ケンのバカ殿が思い浮かんだのであるが。
しばし、「ぱ、ぱーーーーどん??むっしゅうううう???」な状態が続いた後に、襲われたのは、ゲバ子のマンコの周りの全てのビラビラが、まさにビラビラと震え縮じみあがるような恐怖感であった!

男の中に1人オンナがいると、「すべからく」「強かんされる」あるいは「強かんされて当然だ」という、そのチンコ星人の奥底に流れるレイプ根性!!
そしてそれは、別に激昂するのではなく、罵られてでもなく、ごく普通のトーンの会話において、「おはよう」などと同じテンションで吐露された。

 ウーマンリブの時代からの歌い手で、「♪オンナは便所、男の便所、あああ便所、便所、便所♪」と歌い上げる「便所のブルース」など多数のリブ的ブルースを歌っている小林万里子さんの唄に次のような唄がある。 「男はみんなレイプ・フィーリング♪  朝から晩までレイプ・フィーリング♪」
小林さんは、セクシュアル・ハラスメントという言葉がまだアメリカから入ってこない時代に、なんとか自分が受けてきた嫌な思いを表す言葉はないか、と考えていて、思いついたのが、「レイプ・フィーリング」という言葉だそうだ。

ゲバ子は、この「レイプ・フィーリング」という、小林さんが生み出した苦肉の言葉の感触がとても身にしみる。
2003年の今、曲りなりとも「セクシュアル・ハラスメント」という言葉が多くのオンナたちが受けてきた暴力を暴き解明する糸口を与え、言葉は市民権を得、「女性への(あらゆる)暴力」が「(れっきとした)暴力」であるとオンナたちが声をあげている。
しかし、チンコ星人たちによる、「オレ、犯す人、あんた犯される人」な発想は、まさに軽い「フィーリング」のノリとタッチで、そこはかとなく、空気のように、それでいて厳然と存在している。
そう、それが、文化。それが、ジェンダー。
オンナへの暴力は、殴る・蹴る・犯すなどの有形力を行使するものから、精神的暴力や構造的差別などさまざまあるが、「レイプ」という、どす黒い暴力を示す言葉と、「フィーリング」という軽い感触の言葉が見事なハーモニーを作り出しているとゲバ子は感じる。
そこはかとない、でも確実にココロとカラダを侵害する恐怖を生み出すのである。

「男はみんなレイプ・フィーリング♪  朝から晩までレイプ・フィーリング♪」

レイプ・フィーリングだから、好きなオンナは「守ってあげる」なわけか?
そういえば、かつてゲバ子(当時チンコ星人なり気味のクリトリス肥大症)は「聞かれたから」と思って性の話をしていると、「仲間」だと思っていたチンコ星人たちに囲まれ嬲られたことがある。あれも、実に実に、「レイプ・フィーリング」であった!!
本当に本当に恐ろしかった!!

そうそう、「レイプ・フィーリング」といえば、先日、早稲田の学生らが女性を集団で強かんする事件があった。
それに関して、自民党衆院議員の太田誠一党行政改革推進本部長(元総務庁長官)が26日、鹿児島市内で開かれた公開討論会で、「集団レイプする人は、まだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」と発言した。この公開討論会では、少子化問題や青少年の残虐な犯罪が増えていることが話題になったのであるが、 太田氏は「プロポーズする勇気のない人が多くなっている」と発言。司会役の評論家・田原総一朗氏が「プロポーズができないから、集団レイプをするのか」と質問すると、太田氏が「まだ元気があるからいい」と述べたうえで、「そんなことを言っちゃ、怒られるけど」と述べたのだ(http://www.asahi.com/national/update/0626/044.html)。

 また、沖縄で起きた米兵による日本人女性の強かん事件を特集する新聞の中で、「アメ女が米兵を傲慢にする環境を作っている」という発言を、「色々な意見を載せる」という「客観性」の傘の元に堂々と載せているところがあった(東京新聞6月23日)。

「男はみんなレイプ・フィーリング♪  朝から晩までレイプ・フィーリング♪」

その「レイプ・フィーリング」こそが、数々の「強かん神話」なるものを生み出し、チンコ星人の犯罪を見えなくし、かばい、助長してきたのである!!犯罪である!!

あっちもこっちもレイプ・フィーリング!!
ここにもあそこにもレイプ・フィーリング!!
同志諸君!!打倒!!粉砕!!レイプ・フィーリング!!である!!
斗え!!マンコがビラビラ震える恐怖を超えて!!
そして謳おう!!高らかに!!
「男はみんなレイプ・フィーリング♪  朝から晩までレイプ・フィーリング♪」
今回のゲバを小林万里子さんに捧ぐ!!





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VOL.70 [2004/01/31]
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VOL.68 [2003/12/27]
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VOL.67 [2003/12/01]
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「ゲバ子‘sホリデイIN八重山」
VOL.62 [2003/08/30]
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