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「ゲバ子ブルブル厚生労働省闘争記―中篇・真っ黒な能面現るの巻―」
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こんにちは。アジ原ゲバ子でございます!!皆様、いかがお過ごしであられますか。お風邪なんぞひいておりませんでしょうか。
さて前回に引き続きブルブル厚生労働省闘争記である!!
ゲバ子とゲバ子の周りにいる障害を持ったマンコ持ちやチンコ持ちたちの闘いのゴングが鳴った!!!
しかも!!ホームヘルプサービスに事実上上限を厚生労働省が設けようとしているという情報が入ってからおよそ2週間後には、各都道府県の担当部長級が集まって実務レベルに落とす会議が開かれるということもあり、一刻の猶予もならない、緊急かつ効果的な、大規模な闘争が必要であったのだ!!
そして、ゲバ子と御縁のある障害を持ったり持たなかったりするマンコ持ちたちと電車を延々乗り継いで、厚生労働省前に着いてみれば、薬害エイズ事件以来という人数の(1000人を超えた)、障害持ちと彼女・彼らと一緒に生きている人々が全国から詰め掛けているのであった!!本当に全国から!!
介助者を手配したり、交通手段を押さえたり、出費もかなりであっただろうに、まさに全国から集ったのは、ひとえに「身の危険を、いのちの危険を感じるから」の一言に尽きるのであろう。
あの無機質な真四角で、チンコの牙城のごとく聳え立つ厚生労働省の周りを、知的な障害を持っていたり、精神障害を持っていたり、車椅子に乗っていたり、・・という人々がぐるりと取り囲み、あの寒空の下、ブルブルと震えながらマイクを次々の回して訴えたり、ビラを配ったりしているのであった!!
とにかく、寒い!!寒い!!
体の芯からぞくぞくぞくぞくと震えがおき、ゲバ子、「ああ、凍死って本当にあるんだな・・」とカラダで実感した次第である。ゲバ子でそうであるのだから、まして体温の調整機能に障害のある人や車椅子などで血行が悪い人が、どんなにどんなに寒いか!!言うまでもない。
我々は車の中で順番に暖を取ったり、カイロの余りや温かいお茶があったら顔を知らなくても分け合ったりして、泊まりの抗議行動を覚悟で、決死の闘争を続けたのである!!正確にいえば、4つの障害者団体の代表が厚生労働省と交渉するのを外で抗議行動をしながら待ちつづけたのである。
それにしても、このチンコの牙城の如き厚生労働省。抗議行動当初は、厚生労働省のロビーで暖をとることができ、トイレも自由に行けたのに、人数が膨らむに膨らみ、我々の怒りもあらわになるにつれ、ロビーは締め切り、入り口に10人くらいの警備員とさらに10人くらいの職員を配置し(最終日には警備員20人職員2,30人)、トイレは介助者とセットで1組ずつしか入れないという体制をとりやがってきた!!
そして我々の側からの「すぐに肺炎を起こしてしまうような人もいる。中で暖を取らせて欲しい」というマイクでの呼びかけに対しても、警備員と職員はひたすらひたすら、顔の表情一つ変えず、能面のごとく立ちはだかっているのである。
怖いよ。すごいよ。どんな訴えにも顔色一つ変えないんだ。話をしたくないのか、要求がのめないのか、そんな対話の余地すらない、ひたすら能面のようなろう人形のような人間(?)が、役人がただそこに出入り口の門をふさいでいるのである。もちろん向こうは30分ごとに交代しながらではあるが・・。
能面ー。まさに能面である。同じような色のスーツを着て、同じような黒のコートを着て、同じように無表情で、一つの表情も変えず、一言も発せず、目を合わせることもなく、立っている!ふさいでいる!
で、1,2回ゲバ子は障害もったマンコ持ちと中に入ってトイレにいったんであるが、中に入ってびっくり!!厚生労働省の中って、外の音まったく聞こえないのね。完全に外の音を遮断!!我々の叫びも訴えも通るはずはなく、中はのーんびりとした空気が流れ、時折我々に気がつかない厚生労働省職員が、「外は大変らしいねえ。はっはっは。夜に帰れるかな?」など笑いさざめいている始末…・!!
チンコの牙城は、こうして外で繰り広げられている決死の叫びを完全に遮断して、のうのうと立ちはだかっているのであった!!
こうして極寒の中、まさに決死の闘いが連日、連日繰り返された。
親の会を含めた交渉団の意向で泊り込みの抗議行動が禁止されたり、夕方で抗議鼓動が解散になったりしたが、それでも「いのち」と「せいかつ」と「生きる」が奪われる不安と怒りに駆られた人々の抗議はやむことなく、連日朝早くから夜遅くまで、帰れといわれても、黙って厚生労働省をにらみつけてブルブル震えながら立ちつづける我々であった。そうするしかなかったんである。
こうした中、駆けつけてくれる人がいた。
薬害エイズ裁判原告の川田龍平さんやお母さんで衆議院議員の川田悦子さんであった。
川田悦子さんは、今回の一連のホームヘルプサービスの事実上の上限設定に関して要望書を厚生労働省に提出してくれ、さらには交渉団の結果がでるまで抗議行動に参加する人を厚生労働省のロビーに入れてくれるように厚生労働省に掛け合ってくれたのである。もちろん答えはノーであったが。
思い起こせば、ゲバ子の闘争にはいつも川田悦子さんがいるな、と思う。
「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書の採択への抗議と闘争の時も、有事法制反対の抗議行動のときも、元慰安婦問題解決のための立法制定への闘争のときも、いつもいつも川田悦子さんは来て、ま向かって目を見て、話をしてくれているな、と思うのであった。そして今回もそうである。
そして、川田龍平君である。
本当に本当に暖かい笑顔を浮かべて川田龍平君は、「どこから来たんですか?」と周りにいる人に声をかけながら、そしてゲバ子ともなんだか友達のように話しながら、「寒い、寒い、もうだめだー」とゲバ子の隣で何度も何度も言いながら、それでも延々と我々と一緒に深夜になるまで厚生労働省前に立ってくれたのである。ココロの垣根がない人である。
そんな龍平君がマイクを握った。
「僕は、病気によっていつ自分もカラダを不自由にし、ヘルパーを使った生活をしなくてはならなくなるかわかりません。可愛そうな人に施しをしてあげるというのではなく、こういうところにこそお金が回る社会を作らなければいけません」
そう、こういう、まさに「いのち」や「せいかつ」や「生きる」にこそお金がまわる社会―。
しかし、今の「自助努力」「自己責任」「勝ち組み」などという言葉が跋扈する殺伐とした世界では、「障害者ばっかり甘えやがって」という言葉が投げかけられる。
しかしながら、今年度ホームヘルプサービス関連に上程される予算は前年度より増えた278億円。それでも今回上限を設けようとするのは、厚生労働省によると、障害者の主体性を謳った支援費制度では利用者が激増する可能性があるかららしい。
この278億円。一体どういうお金かといえば、高速道路で5キロ弱、東京の地下鉄だと1キロたらずの建設費にすぎない(毎日新聞2003年1月23日社説)。さらにいえば、昨年日本がインド洋に派遣したイージス艦は1隻が1420億円。2001年度防衛予算は4兆9553億円で、アメリカについで世界第2位。
人の「いのち」や「せいかつ」を支えるお金をはるかに超えるお金が、一体どこに使われているのか?むしろ人の「いのち」や「せいかつ」を破壊するものや無駄な公共事業に莫大な予算がつぎ込まれていることを指摘することなく、というより、そういう事実が巧妙に隠されて、平民同士の醜い醜い争いが繰り返されるのは、なんとも言えず悲しいんである!!自らの「いのち」さえ危険にさらされているというのに!!そして「いのち」や「生きる」を危険にさらしているといえば、厚生労働省の真っ黒な能面たちも変わりはないのであろう。
ちなみに、この我々の決死のブルブル闘争の模様は、数々のテレビクルーを見かけたのにかかわらず、NHKのお昼のニュースでちらっと映ったほかは映ることなかった。そのとき、テレビでひたすら映されていたのは、「北朝鮮のメディアと教育がどんなに偏狭か!」というテーマをこれでもかこれでもかと繰り返し流すものと、あたかも権力VS一般市民という構図を作り出す正田邸取り壊し作業の模様と、天皇と言われる人の「いのち」にかかわる手術のことと、松井のヤンキース入りのことであった。
では一体、この日本という国のメディアも教育も、社会のありようも偏狭ではないのか??
同志諸君!
ブルブル厚生労働省闘争記!
引っ張っているつもりはないのだが、思いが思いを呼び、なかなか収まらない!!
次回は、最終編で、「ゲバ子の障害持ちのマンコ持ちへの思いーえ?リブはこうやって生まれた?」の巻でお送りする!!
今回のゲバは、極寒の寒さと真っ黒な能面集団と川田龍平君の言葉をお送りする!!
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