VOL.19 署名を求む!


こんにちは。アジ原ゲバ子でございます。じめじめとした今日この頃、皆様いかがお過ごしであられましょうか。
さて、こんなにじめじめしてても国会をめぐるフィーバーは夏の花火大会のごとく華々しいのでございます。花火を打ち上げているのはもちろん、小泉首相。漏れ聞くところによると、「和製リチャード・ギア」とか言われてるらしいが、ほんとか?

その首相。「ハンセン病訴訟控訴断念という英断を下した」と称えられているが、これって今までが酷いだけで当たり前のことじゃないんだろうか。これが「英断」ってなんて寂しい国なのでありましょう!60年代からずっと請願は出されていたというではないか。

さらに「構造改革、構造改革」ってアメリカ新古典派経済学の額面通りの市場万能政策を行おうとしているが、「金融ビッグバン」とか言えば言うほど不良債権が膨らみ貸し渋りが起こることをどう捉えてるのだろうか? 公的資金を導入するのになぜ銀行の経営責任者の責任が問われないのだろうか? 雇用や年金の将来不安がデフレに圧力をかけているのになんでまた「競争」なのだろうか?

それに、靖国参拝。「尊い命を犠牲にしてくれた人に感謝をささげる行為が毎年議論になるのは好ましくない」と言って涙を誘い「必ず参拝する」(5月30日参議院予算委員会)だと。靖国神社という「一宗教施設」に「公人の立場」で参拝することが憲法の政教分離と抵触することを無視。さらに日本が過去の戦争責任と向き合い賠償を含めた解決をする前に、一部自国民と戦犯がまつられている場所に行くことの問題性を無視。

「この問題をあまり外交問題として取り上げるのはやめようという気持ちにしたい」(同委員会)って、外交問題にならないわけがないんである。
あらゆる歴史的・政治的文脈を一切排して、ひたすら「オレ流」を通しきる。この傲慢なまでの、そして涙もろいチンコ星人のゴーイング・マイ・ウェイなやり方。行きたいなら、無名戦士の眠る国立の千鳥が淵の墓苑や沖縄(敵・味方関係ない慰霊の碑があるらしい)や韓国や中国や・・、たくさんあるだろうに。

そんなチンコ星人渦巻く今国会で、ある一つの法案が参議院に提出された。
「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」
民主・共産・社民の共同提案である。これは第2次大戦中の日本軍による性奴隷制度の被害者(いわゆる「慰安所」において強制的に性奴隷の生活をさせられた元「慰安婦」の方と日本軍による大規模かつ組織的にレイプされた方を含む。双方を含んだ「戦時性的被害者」という名称を使うこともある)の方に、謝罪し、金銭的な補償を行うもので、内閣府に「戦時性的強制被害者問題解決促進会議」を設置し、実態調査、名誉回復、補償方針策定などを行うための法案である。

90年代初頭の韓国元「慰安婦」の方の告発以降、日本はこの問題に一貫して向き合ってこなかった。当初軍の関与を否定するも、関与を裏付ける資料が出ると一応の「お詫び」を表明。1994年の村山首相談話では日本軍「慰安婦」にふれたが、加害の対象がはっきりしない「謝罪」や「反省」を発表し、その後も真相究明をするどころか、具体的な謝罪や個人賠償を避けて「女性のためのアジア平和国民基金」を創設し国民からの慈善金で事を済ませようとしてきた(被害者の大半が不服として受け取っていない)。

一方、日本の国内において、韓国・フィリピン・オランダ・中国・台湾と在日韓国人の元「慰安婦」ないし戦時性的強制被害者による訴訟が次々と提訴されるも、「個人補償の権利はない」との政府見解一点張りで請求棄却が続いている。今年だけをみても、3月26日には元「慰安婦」や軍人、軍属など戦争被害者の方による10年以上に及んだ補償請求が棄却され、29日には「下関判決」といって韓国人元「慰安婦」に補償する立法を国が行わないのは「立法不作為である」として唯一慰謝料支払いを命じた98年4月山口地裁下関支部の判決を破棄する判決が出された。また先日5月30日には中国人「慰安婦」裁判(第一次訴訟)において原告の請求がまたもや棄却された。中国山西省の奥地から日本にわざわざ足を運び、再び状況を思い出して号泣しながら懸命に原告が証言したのに関わらず、事実関係の判断をあっさり避け従来の日本政府の見解を追認するというものであった。

このような日本の態度に対してこれまで、ICJ(国際法律家委員会)、ILO、国連人権委員会等が、真相究明・謝罪・個人補償を勧告している。しかも、国連人権委員会のマクドゥーガル報告書(E/CN.4/Sub.2/1998/13)では、日本政府が公式に発表している資料と当時の国際法解釈によっても日本の法的賠償責任があることを明らかにしているのに関わらずである。ゲバ子が以前参加した女性国際戦犯法廷でも同趣旨の判決が出た。また今年の4月2日の第57会期国連人権委員会で公表されたクマラスワミ報告書では、日本の裁判の状況に触れて「すでに判決が下された事件については、結論は明らかに混乱している」と指摘し、日本政府に対して法的責任の確認、調査と資料公開(官僚が持っていて公開されていない資料が多い)、被害者への文書での謝罪、個人賠償、責任者処罰、教育の強化などを勧告している。

数々の国際社会からの勧告にも見向きもしない日本。そしてついには、「チンコ星人うっとり射精史観」なる教科書を検定通過させた日本。集団的自衛権の範囲を問われても答えられず、「オレ流」に靖国参拝を実現させると豪語する首相がいる日本。
「日本人は、自分達がアジアの国々から、(アラブの人々にとって恐ろしく強暴な)中東のイスラエルと同様に見られていることを知らない」という辛淑玉さんの言葉に頷けるのがなんとも悲しい。

そんな中で出された、元「慰安婦」の方を含めた戦時性的被害者の方の解決を図ろうとするこの法案。このような法案が出されたことは今回が初めてである。
司法も行政も頼りにならない今、救いは立法というわけなのである。
ゲバ子は思った。どうしても、どうしても、この法案を通してもらわねばならん。
ゲバ子が韓国のナヌムの家で会ったり、証言を聞いたりした被害者の方は70代後半から80代。日本軍から受けた傷が痛んだり(刀で切られた跡、聞こえなくなった耳、骨が外れた跡、酷く殴られた跡など)、老齢からくる体の不調があったりなど、いつまでもいつまでもお元気というわけにはいかないのである。現に亡くなったり、訴訟において日本の裁判所に証言に来ることが困難になっている方がいるのだ。早く、一刻も早く解決をしなければならないのである。きちんと速やかに可決してくれ、とゲバ子は祈った。

ところが…。

ゲバ子、知らなかったのであるが、法案って提出すればいいもんじゃなかったのね。提出してこれが国会対策委員会や議員運営委員会を通過し、内閣委員会の審議会に運ばれてはじめて可決手続きに持ち込まれるそうなのだ。とすれば、国会対策委員会などを通過させるために、市民の側からの要請などの運動が必要なそうだ。

ゲバ子、自分に何ができるかを考えてみた。同志キタハラや「性器を性器と捉える会(STT)」のホシノにも相談した。これまで元「慰安婦」訴訟を支援する会や立法解決を求める会に署名などをしたことがあるが、他にゲバ子にできることは何なのか???
デジタル署名はどうだろう、と思った。東京女性財団廃止反対の署名を呼びかけたところ、多くの方から暖かい署名をいただいた。今回もそうしてはどうだろう?ネット上でこの問題に関心を持っている人がこんなにいるんですよ、ということを国会対策委員会や議員運営委員会に示したらどうだろう?

ゲバ子、このようなデジタル署名をどう思うか、色んな人に聞いてまわった。
ところが…・。

ある議員の秘書さんは、「効果が全くないとは言わないが・・」と前置きした上で、「一番効果的なのは被害者の人を伴って議員まわりをすること」と言った。「でなければ、折角の署名も机に積まれた書類の一つになってしまう」と。
また「「慰安婦」問題の立法解決を求める会」の方に伺うと、「100名の署名より、100名それぞれの方が手紙やFAXを送るほうが効果的。しかも、手書きで自分の言葉で書くのが一番効果的で相手の心に届く」とおっしゃった。
被害者の方を伴うという方法はゲバ子には無理であるとすると、あとは「魂を揺さぶる手書きの手紙攻撃」しかないのであろうか・・。
たとえどんなに多くの人の署名でも、どんなに多くの人達の声を集めました、と言ってもインパクトがなければ机に積まれた書類の一つになってしまう署名・・。
既に「「慰安婦」問題の立法解決を求める会」は同法案の早期解決を求める約2万人名の請願署名を出しているというではないか。それに元「慰安婦」裁判においてはそれぞれの裁判長に対し何万単位の署名を提出したという。その何万の人の声はどこに行ったのであろう?どこに受け取られたのであろう?なぜ届かないのであろう?
さらに相手の心を揺さぶるような言葉を、手書きで書かなければ見向きもされない要望書…。現に、議員に子供が書いた「お涙ちょうだいな」作文を渡すと効果的だと話していた人がいたっけ・・。
確かに、議員の方々が多くの職務と書類を抱えているのはわかるし、ワープロ文書よりも手書きの方が魂が伝わるってのもわからんでもない。
しかしびっくりなのは、何千・何万いやたとえ何百でも署名が無にされてしまう、また手書きでないと署名や要望書が見向きもされないという「政治の論理」である。そしてたとえ数は少なくても、ネット上でゲバ子の言うことに少しでも耳を傾けてくれて署名を下さる方々とつながって行こうと思っていたゲバ子にとって、その論理はわかってはいてもショックなことであった。
時を同じくして今国会で定住外国人の選挙権に関する法案がまたも見送られた。それが何百万何千万人という人の願いであるにも関わらず、である。
ゲバ子、デジタル署名の意気込みもどこへやら、すっかり意気消沈である。

そんな意気消沈なゲバ子に対して、同志ホシノは「なんだかあたい達って虫けらみたいだね」と笑いながら「でも署名を集めないと後悔しちまうんじゃない?」と言った。
同志キタハラは「たとえ効果はなくても何もしないよりましだから署名やらない?」と言った。
そう、大きな効果はないかもしれない。でも、何もやらなかったら何も生み出さないし、日本政府の不作為に暗に加担することになってしまう。会期の終わりは29日ともうすぐだが、今度トウモロコシのなる季節にハルモニに会っても堂々と会えるように、やることをやっておいたほうがいい。ゲバ子の声を届けておいたほうがいい。
政治の論理が必要ならやってやろうじゃあないの!!X−JAPANのForever Loveまで歌っちゃうわよ!

そこで皆様、もしよろしければ皆様のお声も聞かせてくださりませんか?皆様のお名前やお声をネット上で集め、それにゲバ子の自筆の要望書を添え、参議院の国会対策委員長や議員運営委員会に提出したいと思っているのでございます!!
もしよろしければ、戦時性的強制被害者問題の解決に向けてともに進もうではありませぬか!!!意気消沈を乗り越えて、いざ解決へ進まん!!!

(お声署名あて先)
タイトルを「署名」として、love@tkc.att.ne.jpまで、以下のことをご記入ください。
@ お名前
A よろしければご住所(なくても構いません。都道府県でもいいです)
B ご自分のお声(ほんの少しのお声でもご自分のお声なら構いません)
締め切りは20日をめどにしています。
もし、国会対策委員長や議員運営委員会に手書きの要望書を個人で送ってくださるという方がいらっしゃいましたら、あて先等をお知らせしますので上記メールでご連絡ください。




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